同大内科学第二講座の宮下晃一診療助教、穂積宏尚助教、須田隆文教授(当時)らの研究チームが国際英文誌「Pneumonia」で公表した。
全国の患者情報を収集する「匿名医療保険等関連情報データベース(NDB)」を活用し、新型コロナのオミクロン株流行期に当たる2022年5月からの1年間を対象に、新型コロナとインフルエンザの患者数、死亡率などを比較した。
年代別での死亡率は、40歳以上は新型コロナがインフルエンザより高いのに対し、30~39歳はインフルエンザが新型コロナを上回った。
新型コロナの患者数や死亡率、死亡数の変化の推移を分析したところ、流行期が進むごとに死亡率は下がった。ただ、オミクロン株流行期は患者数が急増したことで、高齢者の死者数も増加した。40代以下は死亡率・死亡者数ともに一貫して低水準だった。
同大は「新型コロナとインフルエンザの疫学的理解を深め、感染対策や医療施策に役立てられることが期待される」としている。
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