ジュビロ磐田、リーグ戦残り7試合の指揮を執りチームを立て直した安間貴義監督のコメント

7日のJ1昇格プレーオフ準決勝で徳島ヴォルティスと1-1で引き明け、J1昇格を逃したジュビロ磐田。ただJ2リーグ戦残り7試合の指揮を執り、5勝1分け1敗とチームを立て直した安間貴義監督の手腕は見事でした。

安間貴義監督

-試合の総括を。
2700人のサポーターの方がこの鳴門まで駆け付け、スタジアムで多くの方が応援してくださっている。その期待に応えられなかったところが本当に悔しいです。

ただこの1カ月、僕は関わらせていただいたんですが、本当に選手が変わろうとひたむきにやってきた姿を見てますし、その裏付けがあって、この試合に覚悟と信念を持ってやろうという話をして、すごく感じることができた試合だったと思います。

今あるものを、個人としてもクラブとしてもチームとしても、出せるものをしっかり出してくれたので、正直後ろめたいものはないです。ただ勝ち進んだ徳島さんがこの数カ月じゃなくて、年間通してやり続けた分、勝ち進んだと思います。

なのでロッカールームでも言ったんですけど、プロ選手なんで、これからチームを離れる人もいるんですが、ジュビロに残る選手にはこの悔しさとこの経験をしっかりとジュビロを強くするために心に刻んでサインしてくれって話をしました。

-佐藤凌我選手を先発で起用した理由について。
週初めに5対5のゲームをやりました。その中で徳島さんがタイトに来る中で背後を取れる。りょう(渡辺選手)とコンビネーションでいけるところ、ルーズボールのしつこく行けるところ、立ち上がりを前回叩き込まれてるので。あと得点を取れる可能性があった。そして練習でもいいパフォーマンスをした。それで使いました。

-最後の交代カードに難しさがあったのか。
まず1回目のカードが前半の巧朗(江崎選手)のところで使ってしまったのがやっぱり大きかったです。ただその後の(徳島に)動かされる分には正直あまり怖くないので、2トップをしっかり代えながら、3枚のスライドができるように。うまく防げたと思うんです。

ただ本当にシンプルなクロスで一発合わせられるところが。あそこを止められればっていうことかなと思います。もちろん、よくやってくれたと思います。

-監督に就任し、選手と築いてきたものは何だったか。
まずサッカーを軽く扱わないとか。例えば僕が就任する前、ファウルされて痛がっている選手がすごくいたんですけど、そんなのサポーターの人は見たくないと。真剣にサッカーをしようっていう話をして、その中で強度を求めていました。

みんなジュビロの選手はうまいうまいと言うんですけど、結局いつも最後ガス欠してやられたので、もう1回プロ選手の体に戻して、本来彼らが持っているものを出せるような状況にもっていきました。そしたら元々彼らが持ってるものが開花されるので、ここまで辿り着くことができたと思います。

なのでサッカー人生短いですけど、真剣にサッカーをやる。軽く扱わないっていうところ、そして勝つのもサッカーですし、その真剣な姿で人の心を動かせると思うんで。これだけサポーターの方がいろんなところに駆けつけて応援してくれてます。そういうものをまず見せようという話はしてます。

やり方はもちろんいろいろあるんですけど、まず根本はそこから入りました。

-来季に向けては。
来年の話は、僕がしていいのかどうかまだわからないので。ただみんなに言ったのはここからプロ選手、プロスタッフだったら、いろんな道に分かれると思うんですけど、この1カ月ちょっとで真剣に取り組むことによって、練習でもバチバチやってましたし、意見も言いましたし。

そうすることによって本当のチームワーク、チームワークがいいっていうのは結局お互いが理解することだと思うんですね。まずやった上で喋ろうと。その中で繰り返すうちに何回も終盤で追いつき、逆転しました。

それは裏付けがあるからそうなると。そういうような話はしました。
シズサカ シズサカ

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