愛媛FCに3-1で勝利し“J1昇格争い”に踏みとどまったジュビロ磐田。試合後、安間貴義監督がコメント

ジュビロ磐田は10月26日、アウェーで愛媛FCに3-1と勝利し、プレーオフ圏内の6位に勝ち点差3と、J1昇格争いに踏みとどまりました。一方で愛媛FCは今節での来季J3降格が決まりました。安間貴義監督の一問一答は次の通りです。

-試合を振り返って。
勝ち点3だけを求めてこの地にやってきました。残り5試合、厳しい試合が続きますが、しっかりと勝ち点3を取ってきた選手たち、背中を押してくれたファン・サポーターの皆さん、本当に誇りに思います。僕らは勝って景色を変えていくしかないので、次も果敢に行って、もがきながらも前進していきたいと思います。

-後半途中に3人を代えて流れを変えたが、狙いは。
スカウティングの原田の方から愛媛さんはどの試合をやってもボールをしっかり握れる。テクニックある選手がいるっていうのは聞いているし、映像でも選手に伝えてあります。その中でパワーがダウンすることがあるので、そこに勝負をかければと思っていました。

ただ前半奪った後のボールがスリッピーなのか足元に付いていなくて、取って取られたが多くて、どうしても自陣のプレーが多くなって、本来もっと攻撃でワイドを使いながらクロスを上げていきたかったんですが、そこに至らなかったのはちょっと残念です。

実際に後半立ち上がりの失点は、奪ったボールを繋いでいるところのミスからショートカウンターをやられていると思います。その後をしっかりと耐えれたからこそですし、普段この1カ月で厳しい練習をやっているから残り20分でもう1回ペースが上がるし、やってきたものが出たんだと思います。

-0-4と大敗した前節から改善されたところは。

ゴール前の粘りはできたかなと思います。一回、巧朗(江崎選手)が止めたやつが危なかったんですが、あそこをしっかり止めている。あと攻められるときに、途中で大毅(金子選手)と喋ったんですが、中の雰囲気はどうって言ったときに、愛媛はこういう感じだからということで、ボールを持たれる時に嫌にならないっていう、我慢強くなってきたということはメンタル的に強くなっているのかなと思います。それがあるからこそ残り20分にかける交代選手が出てくる。そのプランが成し遂げられたんじゃないかと思います。

-ブラウンノア選手を移籍後初めて先発に抜てきした理由は。
甲府戦の徳孟(川合選手)にしてもそうですし、トレーニングでいい人を素直に使っています。その中で愛媛さんの失点がクロスからが多いっていうところがあって、そこをしっかりと入ってくる。あそこを使いながら最終ラインにプレッシャーをかける。(愛媛が)70分で落ちるといっても最終ラインに圧力かけないと体力は持ってしまうので、本当にダイナミックなプレーをしていたので、それをそのまま利用というか使いました。

-相手の愛媛FCがJ3に降格したことについて。

僕がチームの選手に言っているのは、雇ってもらってるのは会社じゃないですか。だけど年俸とかお金を輩出してくれてるのはこうやって来てくれるサポーター・ファン、そしてスポンサーの方々です。やっぱりプロ選手が絶対的に与えるのは感情だと思います。その感情を与えるのには本当に手が抜けないと思います。勝てば称賛も歓喜もしてもらいます。できれば良い感情を持って帰ってもらいたいと思っています。少なくても手を抜いているプロ選手はいないと思います。

やっぱりクラブの規模、25年以上やっていればいろんな色が出てくると思います。その地域地域、クラブクラブで大きさも違うし、自分たちの色を出し、そこに対して後ろめたいものがなければ選手たちは思い切ってやればいいし、クラブもそれを主張していけばいいと思います。

ただ手を抜いてるんだったら、それはあってはならないことだと思います。少なくとも今日の愛媛の選手たちはやってて怖かったですし、本当最後の一戦というのは僕らも嫌だったし、勝負かけてくるのもわかっていたので、迫力ある愛媛さんは久しぶりだったんじゃないかと思います。
シズサカ シズサカ

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