全てにおいて町中華の鑑。それが『香蘭』
東京に住んでいた頃、ザ・町中華なお店に行くためにわざわざ電車を乗り継いで下町詣でをしていた私が、静岡に来て鷹匠というお洒落な街の中に『香蘭』を見つけた時は、大げさでなく小躍りしました。
絵にかいたようなザ・町中華。正し過ぎる。暖簾、引き戸の中華デザインな枠、出前用のバイクまで国宝級。

「餃子」も満点。辣油が入った小瓶もこの上なく正しいフォルム。お皿も然りです。
もちろんこの餃子、お味も最高!大ぶりでかぶりつくと肉汁がジュワ~っと。たまりません。

お酒を頼むとおつまみが付いてくるんですが、私のお気に入りは「ブロッコリーの茹でたの」。で、このブロッコリーもなぜか絶品なんですよ~。
餃子ビールと来たら次は「若鶏唐揚げ」で、さらに美味しい一杯を。

これまた大きめな唐揚げ。ガブっといくと餃子同様アツアツで美しい肉汁がお口いっぱいに広がります。
ランチ時は「ライス」を合わせて定食にするのもナイス。ごはんが進みます!

この「特製焼肉」も、つまみに良し、ランチにも良しです。ボトルで出てくるマヨネーズをキャベツにダダっとかけて、肉と合わせながら食べるのがオツ。

ここ『香蘭』は定食メニューはなく、お好みのサイズの「ライス」を付けてセルフ定食にするスタイル。中華スープも付いてきます。
っていうか、このご時世このお値段でこのボリューム、凄くないですか?!

麺もどれを食べても「これこれーー!!」という”正統派町中華”のお味。
でも今”正統派”に出逢うのがなかなか難しい。それが新静岡駅から徒歩圏内で食べられるなんて、静岡人でほんとよかったー。
Roniのお気に入りは「五目そば」。お野菜もお肉もたっぷりで、卵でとじてあるというバランスの良さ。ピンクのふちどりかまぼこもGood。

「ラーメン」(650円!!)も忘れてはいけません。飲んだ〆にも最適。ちゃんとお酒写ってますね(笑)

最近野菜不足だなぁって時は「タンメン」を選びます。薄過ぎず濃すぎず、奥深い味わいのある町中華の「タンメン」。スープをすすった瞬間にホッとするんですよね。
途中で小瓶に入ったラー油を足して味変を。

「五目焼きそば」も、別で出てくるソースで味変を。
具の中のフリッターみたいなのは、海老を衣にまとわせて揚げたものなんですが、こうしてひと手間しっかり加えているところも通いたくなる理由の一つ。
いよいよ『香蘭』愛が止まらなくなってきましたが、最後にもう一つだけ「チキンライス」のご紹介を。

はい、もうノックアウトされちゃいますよね。文化遺産認定のこのフォルムとお味。
清く正しい町中華『香蘭』さん、昨年改装されたんですが、その前は食品サンプルも飾られていたんです。これがまた、たまらなかった…。せっかくなのでおまけで。

あって欲しいお店があり続けている静岡、やっぱ最高♡
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■香蘭
住所:静岡市葵区鷹匠2-11-9
TEL:054-252-0961