
ジュビロ磐田は9月20日、アウェーで藤枝MYFCとの「蒼藤決戦」に臨み、1-2と5試合ぶりの黒星を喫しました。藤枝との公式戦5試合目にして初めての敗戦。これで残り8試合となり、J1自動昇格圏が遠のきました。
ジョン・ハッチンソン監督

-試合の総括を。
タフな試合となりました。もっとできたと思うんですが、攻撃ではボールを持っても勇敢にプレーできない、パスにもなっていないロングキックを多用している、コントロールして前進することができないということが多すぎました。またプレーしようとしても失い方が悪い。安定してボールを受けられない、届けられない。簡単なミスが多い。相手の得点もそこから生まれましたけど。
セットプレーもアキレス腱(けん)になっていて、そこで失点してしまいましたし、前に入られる、先に触れられる。そういったことには取り組んではきてはいるものの、まだまだ改善しなければならないと思います。
-前半からボールをコンロトールできなかった原因は。
(藤枝の)プレス(の強度)はそこまでではなかったと思います。これまで強いプレス、速いプレスというのは経験してきていますので。どちらかというと自分たち自身の問題だと思います。1週間やってきたことができなかったりとか。相手が消してきたらその逆をつけるなと思ったんですが、ボール保持の質だったりというところは欠けていたと思います。
ただ足元足元だったり、きれいに繋ごうというものではなくて、効果的に攻めなければいけないんですが、今日はそれがなかったと思います。なので攻撃はもっとできたと思うので、だからこそ余計にがっかりしたんですが、そういった失い方をすると相手によりトランジションのところに勢いを与えてしまうと思います。
グスタボシルバ選手

-試合を振り返って。
今週は藤枝さんという、すごい難しい相手になるのはわかっていて、準備をしっかりした上で試合に臨みました。ただ実際サッカーというのはどの試合でも勝つことが難しいスポーツだと思っていて、今日はその日じゃなかったというところを、自分の中では悔しい気持ちもあるんですけど、消化しないとだめなのかなと思っていて。
本当に強度の高い、お互いのチームが強度を高くしてプレーできた試合だったと思いますし、その中で藤枝さんが結果的には勝つという形で終わって、負けたい選手なんて全くいないですし、難しい試合だった中でも8試合残っている中で、ここから自分たちが諦めたら終わりなので、自分たちがチームとしてここからまたさらに結束して、自分たちの目標は何なのかっていうのを忘れずに、ここから先も日々の練習から取り組んでいくのが大事なのかなと思っています。
-試合の中で修正できず、劣勢が続きました。
チームが試合を通して何か課題を突きつけられたときに修正する力というのはここから先、自分たちが磨いていかないとだめな部分でもあると思います。さっきも言いましたけど、この試合に対して準備ができていなかったわけではなくて、しっかり1週間自分たちの中で準備をして、何が起こるかというのも考えながらジョン(ハッチンソン監督)が提示してくれたところを自分たちで噛み砕いてしっかり準備してきたつもりなんですけど。その中でこういう試合になってしまって。
こういったことは言いたくはないんですけど、相手の1点目のところ、僕のところでファウルがあったんじゃないかなという気持ちは正直あります。こういったことを言っても意味がないのもわかってるんですけど、これだけ日本という国で高いレベルのリーグの中で、2部の中でVARがないというのは選手の多分誰もが思っているところだと思います。もしあそこで振り返ってみてもらえれば、僕の中ではファウルだと思っています。
ただ本当にそういったところを言っても仕方がないところではあるので。2点目に関しては相手ももちろん僕たちに対してしっかり研究をして、コーナーのところであったり、いろんなことを考えてやってきたと思っているんですけど。ああいったことが起こってしまったというのはちょっと判断するのは難しいんですけど、ボールがうまく相手の足にこぼれてしまって最終的に押し込まれたというところだと思いますし、総括するとしたら自分たちが今できることはもう喋ることではないと思うので、本当にプロのサッカー選手として日々の練習からしっかり取り組んで、結果を見せることしかできないので、そこは自分たちの中でしっかり消化して次の試合に臨んでいきたいと思います。
川崎一輝選手

-けがで離脱していましたが、4試合ぶりに戻ってきました。どんな指示が出てピッチに入りましたか。
思い切ってやるっていうのと、あとは相手のサイドハーフが高い位置を取ってくるので、最初のスタートポジションは僕自身も5バックみたいな感じで、引き気味でもいいっていうのを指示を受けて、でも攻撃はもう好きなようにやれっていう感じで。
-あの時間帯は攻撃のスペースも結構ありましたか。
スペースはありましたね。
-チーム内でどう攻めるか、迷いもあったように見えました。
チームの狙いは背後を狙って、そこに動き出して、そこに動き出しに開いたスペースを誰かが使うというのは毎試合やっていることなので、どう進めたらいいかというのは悩んでたわけじゃなくて、そこに時間帯とかも加わってきて、いつもだったらこういう選択だけど、もう試合終盤だし、ちょっと前に前にっていう意識が多分強くなって、そういうふうに見えたんじゃないかなっていうのはあります。
-前半をベンチから見ていて感じたことは。
相手のサイドハーフを捕まえきれてないというところがまずあったので、それで後半、監督も僕のスタートポジションを低めからスタートという指示があったと思うんですけど。やっぱりそこのサイドハーフのところでフリーを作られて、フォワードの選手に斜めで背後に走られて、センターバックがついて行けずにというシーンが結構あったので、そこをどう捕まえるかっていうのは僕自身も見て引いた方がいいのかなというイメージがあったので、それを監督に言われ、スムーズにできたと思います。
-攻撃ではクロスが1本でも合えばといったような感じでしたか。
ペイ(マテウスペイショット選手)も入っているので、僕は積極的にクロスを上げていこうっていうのはあったので、それはうまくできたかなと思います。
-ピッチに戻ってこられたのは個人としては良かったのでは。
もうこれ、ほんまに治るんかなっていう、自分自身もなんかずっと痛いのが続いていてみたいな感じだったので、それをほんまにずっと痛みが続いていくんかなという不安もあったんですけど、今日の試合で痛みがなくなったので、これからどんどん試合に絡んでいきたいです。
-今後に向けて。
思う存分自分のストロング、走るというところを。そんなにテクニックがあるわけじゃないんで、そこに対してスタミナ、運動量、1対1の攻守において、自分で存在感っていうところをもっともっと発揮できればなと思います。