浜松の地域遺産!織物産業で栄えた入野町の繁栄を今に伝える昭和の建造物を調査しました

入野町では、地域の歴史を物語る貴重な建造物が、令和3年度に「浜松地域遺産認定制度」による地域遺産として認定されました。

これらの建造物は、かつて織物産業で栄えた入野町の繁栄を今に伝える貴重な遺産です。

地域の歴史を紡ぐ建造物 ー入野町の文化財を訪ねてー

昭和30年以前から操業していた織布工場

まずご紹介する地域遺産は、2棟の織布工場です。1棟目は総業が昭和30年以前にさかのぼり、2棟目は昭和11年から平成元年まで稼業していたそうです。

両工場とも特徴的な「のこぎり屋根」が目を引きます。「のこぎり屋根」は、採光や換気に優れた構造で、織物製造に適していたとされています。

平成に入っても操業していた織物工場

これらの建造物は、入野町がかつて織物の一大産地であったことを物語っています。昭和初期から平成初期にかけて、この地域の主要産業として織物業が発展していた様子がうかがえ、当時の織物業の隆盛を今に伝えています。

瀧本家土蔵

次にご紹介するのは、同じく地域遺産に認定された「瀧本家土蔵」です。昭和9年に地元農家によって建設されたこの土蔵は、米などの農作物を保管するために使用されていました。特筆すべきは、その外観です。一般的な土蔵とは異なり、外壁がタイル調に装飾されている点が特徴的です。

これらの3つの建造物は、いずれも昭和初期から中期にかけて建設されたものであり、入野町の産業構造や生活様式の変遷を物語っています。

織物業と農業という、当時の地域の産業を象徴する建造物が、今もなお町に残されていることは、地域の歴史を考える上で非常に貴重です。ぜひ一度、ご覧になってください!

※ご紹介した3つの建造物はすべて私有地内に位置するため、内部に立ち入りはできません。公道からご覧いただければ幸いです。

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