創造力に磨きをかける 絵画クラブ【ラ・フランス】

シミズ毎日
「絵は上手く描かない方がいい。十人十色。それぞれが自分らしさを表現してほしい」と、93歳を迎えても情熱的に指導するのは佐藤信夫先生。
 
ラ・フランスでは会員8名が1カ月に2回デッサンや水彩画を描いています。対象物から音や空気、においなど目に見えないものも伝わるような絵を描きながら構図や配色を学びます。個性やメッセージ性が表現されるように、佐藤先生は生徒に容赦ない講評をします。全員絵が好きで、より良い絵を描きたいからこそ、真剣な空気の中で絵筆を動かしています。
生徒の堀池典代さんは「最後の仕上げの際、何度も色や線の調整をしていると、終わりが見えなくなってしまうことがあります。そんな時に、佐藤先生から正直に講評していただけるので参考になりますし、厳しい分褒められた時はとても嬉しいです」と、笑顔で話しました。

また、会長の桂絹代さんは「もともと音楽が好きで交響曲第9の絵を描き始めたことがきっかけでした。絵を描いている時は時間を忘れてしまうくらい集中できるので楽しく活動しています。1番の思い出は、3年前に先生に背中を押されてコンクールに出品したら見事に入賞。先生の言葉に偽りはありませんし、当時の喜びは今でも忘れません」と、振り返りました。

佐藤先生は「数年前に鉛筆1本をやっと持てるくらいの重度の障がいを持つ方がラ・フランスで活動していたことがありました。最初は線を描くことさえも大変そうでしたが、練習するうちに絵が描けるようになったときはやりがいを感じました」と、振り返りました。

「絵は人間の感性や経験があるからこそ表現できると思います。音楽や小説も表現方法は違いますが、絵と共通点があるので色々なものを心の目で見て感じてほしいです。私も生涯学んでいますし、みなさんも絵を通して学び続けて欲しい」と、今後の抱負を話しました。

ラ・フランスは年に1回江尻生涯学習交流館まつりに絵を展示していますが、新たにラ・フランス主催の絵画コンクールも計画しています。「地域貢献をして、観た人も描いた人も心豊かになってほしい」と、桂さんは話しました。

ラ・フランスであなたの「感性の宝」を育ててみませんか?

仲間同士で絵の個性を認め合える雰囲気ができているので初心者でも馴染みやすい空間です


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■ラ・フランス
対象:自分で絵が描ける方
時間:第二・四月曜13:00〜16:00
場所:江尻生涯学習交流館
月会費:3カ月毎に3,600円
問合先:桂■054-365-1560

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