【イルケル・チャタク監督「ありふれた教室」】 ドイツの教育現場を垣間見た
10~19歳が通う「ギムナジウム」(と思われる)の12歳クラスを受け持った新任教師が、学校内で頻発する盗難事件を契機に追い詰められていく。教育者として良心的で能力もある主人公が孤立無援状態に陥っていく過程は、どんな社会にも起きうる現象。作劇がしっかりしているだけに、恐怖を感じる人も多いだろう。ドイツの教育のありようが垣間見られるのも収穫。教職員の、とある重要な会議に生徒代表も加わっているのが新鮮。(は)
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