【Goose Effectの浜松公演】テクニカル、なのに温かい

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、4月30日に浜松市中央区の「ハァーミットドルフィン」で開かれたバンド「Goose Effect(グース・エフェクト)」のライブ。Goose Effectはオカリナ奏者大沢聡さん(富士宮市出身)を中心にした5人組。ギターとドラムはともに静岡市出身の成瀬正樹さん、染川良成さん。

3オクターブの音が出るオリジナルのオカリナを操る大沢さん。流麗な旋律は、時にフクロウやスズメのささやきのようであり、時にプログラミングされた電子音のようであり。自在な装飾音は、キャンバスに細い筆を落とす所作を思わせた。楽曲の繊細な陰影に感動。これまで聴いたオカリナ演奏の中で群を抜いてテクニカル、なのに温かい。それは決して激することがない楽器の特質に、演奏者の音楽への強い熱情が加わってのものだろう。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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