【富士山静岡交響楽団の「第122回定期演奏会」静岡公演】 ロマンチックなプログラム

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、11月18日に静岡市清水区の市清水文化会館マリナート大ホールで開かれた富士山静岡交響楽団の「第122回定期演奏会」静岡公演。ピアノに伊藤恵さんを迎えたブラームス「ピアノ協奏曲第1番」とシューマン「交響曲第3番変ホ長調」。同じプログラムで19日午後2時から、浜松市中区のアクトシティ浜松中ホールでも公演。 

ブラームスはシューマンの弟子であり、シューマンの妻クララとの44年にわたる「友情」も知られる。実にロマンチックで意味深長な組み合わせのプログラム。特に後半のシューマンが耳に残った。弦と管の重なりが清冽な第1楽章、広々とした平原と空が浮かぶ第2楽章、穏やかな室内から庭園をスケッチするかのような第3楽章、荘厳で厳粛な和音が響く第4楽章、軽やかなステップを感じる第5楽章。音楽の中に潜む色彩と多面性を存分に味わった。(は)

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