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静岡新聞教育文化部

【石川淳一監督「変な家」】クライマックスに青谷鍾乳洞

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区のシネシティザートほかで3月15日から公開中の、石川淳一監督「変な家」。雨穴さんのベストセラー小説「変な家」を映画化。

想定以上にホラー味が強い。一戸建て物件の間取りへの違和感を発端に、古い山村の因習にまでたどり着く間宮祥太朗さん演じる「雨宮」の姿は、動画制作者というよりジャーナリスト、ドキュメンタリー作家の趣だ。彼が臆せず撮影する映像のざらっとした質感は、ドアの向こう、その次のドアの向こう…と見せていく展開の「恐怖の高まり」に大きく貢献している。浜松市天竜区の青谷鍾乳洞、小山町の豊門公園など、県内のロケ場面多数。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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