賤機山古墳と賤機焼のお噺し

2022年4月24日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」は、賤機山古墳と賤機焼のお噺しです。

静岡浅間神社を抱く、賎機山(しずはたやま)の南端に残る賎機山古墳。標高50mの尾根にあり、ここから静岡平野を一望することが出来ます。

この賎機山古墳は、古くからその存在が知られ、江戸時代の文献にも、発見の経緯が記されています。

直径およそ32m、高さ7mの円墳で内部には巨石を積み上げて造られた横穴式の石室(せきしつ)があり、大型の石の棺 刳抜式家形石棺(くりぬきしきいえがたせっかん)が置かれています。出土した豊富な副葬品から、6世紀頃にこの地を治めた最有力豪族の墓であると考えられ、昭和28年には国の史跡に指定されました。

賎機山の麓には、駿府の名産「賎機焼(しずはたやき)」の窯がありました。賎機焼は江戸時代に最盛期を迎え、江戸時代を代表する俳人小林一茶も「志づやしづ しづはた焼に 汲め清水」と、うたっています。

この窯の代表的な焼き物「鬼福(おにふく)」は外づらに鬼を、内づらには福を描いた盃です。賎機焼は江戸末期に衰退し、一旦途絶えましたが明治中期に再興しその歴史を現在に繋いでいます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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