【ふるさわともこさんの個展「SPOONFUL of life」】白い凹凸の世界

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、焼津市小土のギャラリーhiyoriで9月25日まで開かれている、エンボス版画アーティストふるさわともこさん(静岡市清水区)の個展「SPOONFUL of life」。

緑あふれる小さなギャラリー空間に、白色だけの凹凸の世界が溶け込む。コーヒーカップや木の葉、キノコ、鳥たち。どの形も、とてもシンプル。凹凸の影だけで穏やかな日常、自然風景を感じた。木の幹部分だけ黒でペン入れされている作品に見入った。黒の点の連続で木の表情が変わる。ギャラリーでは、ふるさわさんが用意したしずく形の型紙で、エンボス版画を体験できる。柔らかな膨らみを出すのが、いかに難しいか実感する。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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