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空き巣が嫌がる家とは? 防犯グッズ専門家に対策を聞く

今回は、旅行や帰省、出張などで家を長期間空ける場合に気をつけたい「空き巣対策」について、一般社団法人全日本防犯グッズ協会代表の奥本一法さんに、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。
※2023年4月28日にSBSラジオ「IPPO」で放送したものを編集しています。

空き巣に狙われやすいのはこんな家

山﨑:空き巣の被害に遭いやすいのはどんな家ですか?

奥本:一般的には、留守にしていることが明らかで、周囲に犯行が気付かれにくく、侵入が容易な家です。具体的には、「郵便受けに新聞や郵便物が溜まっている」「夜になっても電気がつかない」「日中ずっとカーテンが閉まっている」など、留守の時間が長いと思われる家です。

塀や庭木などで囲まれていて外から侵入者の姿が見えない家や、市街地から少し離れた家もターゲットになりやすいです。

山﨑:空き巣が狙う時間帯はありますか?

奥本:一般的には、外出していることが多い昼間と、家主が寝ている夜間が多いです。

山﨑:空き巣はどこから入ってくるのでしょうか?

奥本:「ここ」というのはなくて、入りやすい場所を探して侵入してくることが多いですね。施錠されていない窓やドアがあれば、そこが侵入口となることが多いです。

鍵が開いていない場合は、玄関などの強固な作りの出入り口ではなく、簡単に破壊できる窓ガラスが狙われやすいです。ガラスを割る音がしないように粘着物を貼って、周囲からできるだけ見えにくく、音が聞こえにくい場所が選ばれます。

空き巣対策、ポイントは「侵入を困難にする」「侵入を諦めさせる」

山﨑:仕事の都合などで家を長期間留守にする方もいらっしゃると思います。

奥本:空き巣に入られないためには、当たり前のことですが、外出時にきちんと戸締りをすることが大事です。空き巣は侵入に時間がかかる家を避けるので、短時間で容易に侵入できそうな場所がないかチェックしてください。庭木の剪定や荷物の整理などをして、道路やご近所からなるべく見通しが良くしておくことも大事です。

山﨑:防犯グッズで対策する方もいらっしゃると思います。

奥本:「侵入を困難にする」「侵入を諦めさせる」という考え方で対策するとよいと思います。侵入を困難にするグッズとしては、ピッキングされにくい鍵や、1ドア2ロック、窓ガラスに貼る侵入防止フィルムなどが有効です。簡単に鍵を開けられないようになります。

山﨑:侵入防止フィルムは窓に貼るだけでいいんですか?

奥本:窓の内側にフィルムを貼るとガラスの破片が下に落ちないので、割ったところから鍵まで手が届かず、窓を開けるのが難しくなります。

侵入を諦めさせる防犯グッズとして手軽なのは、窓の振動や開閉でアラームが鳴る装置です。窓を叩いたり開閉したりするとアラームが鳴り、空き巣は逃げていきます。そもそも対策を行っている家は空き巣に避けられることが多いので、犯罪を抑止する効果も期待できます。

山﨑:外出中、夜になると電気がつくような防犯グッズはありますか?

奥本:タイマーでテレビや照明をつけられるものがあります。ただし、毎日同じ時間につくようになっていると空き巣に気付かれてしまいます。短期間だけ行うとよいと思います。
今回お話をうかがったのは……奥本一法さん
1999年に日本でも珍しい護身用品の販売店として起業。防犯グッズの販売をおこなっていく中で、日本人の防犯意識の低さを痛感し、防犯意識の向上と防犯グッズの理解と普及を目指し、2014年に「一般社団法人全日本防犯グッズ協会」を立ち上げる。犯罪の無差別化、変化のなか、防犯護身に関する専門知識を生かし、防犯グッズの普及と啓蒙に努めている。

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