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心理カウンセラーが教える!「自己肯定感」を高める方法

自己肯定感を高めるには

自己肯定感という言葉を、最近よく耳にします。簡単に説明すると「ありのままの自分を肯定する感覚」のことで、自己肯定感が低いという人は、人と自分を比べて落ち込んでしまったり、自分のダメな部分を気にし過ぎて、ネガティブになったりするそうです。この自己肯定感で悩まれている人も増えているのだとか……。

今回は、自己肯定感について心理カウンセラー・研修講師としてご活躍されるイム・ソネさんに、SBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。イム・ソネさんは、ご自身も2人のお子さんを育てながら、子どもから母親、ビジネスマンまで、心をケアするサロンを立ち上げて、多くの人々に寄り添っていらっしゃいます。
※1月17日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
自己肯定感
牧野:自己肯定感に悩まれている人が、非常に多いそうですね。

イム・ソネ:自己肯定感という言葉自体はだんだんおなじみになってきて、子育て本やビジネス書のコーナーの自己啓発本でこういった「自己肯定感を高める○○」をよく目にするような気がします。

牧野:言葉が一般化してきたんですね。この自己肯定感が低いといわれる人の特徴は何ですか?

イム・ソネ:他人と比べてしまうとか、さらには劣っているところばかり気になり、その結果、消極的になってしまうなどが言えます。

「自己肯定感」と「自信」は違う! 

牧野:僕らアナウンサーは人に見られる仕事なので、自己肯定感が高い人が多いと見られがちですが、意外と自己肯定感が低くて悩んでいる人もいるんです。外からの見え方と自己肯定感はそんなにリンクしていないのかなと思うのですが……。

イム・ソネ:はい、そこは違うと思います。自信と混同されがちですが、自己肯定感が低くても自信がある人もいるんです。そういう人は自分より劣っている、弱い立場の人に強く当たるとかしてしまいがち。人を馬鹿にすることで安心感を得ようとするみたいなところがあるんです。

逆に自己肯定感が高い人は、自信があってもなくても、他人を責めたりバカにするのではなく、「理解しよう」とか「助け合おう」とします。自分にもできないことがある、その自分のダメなところを受け止めているからこそ、人に「助けて」とも言える。こんな感じで、自信とはちょっと違うんです。

自己肯定感が低くなってしまう原因は?

牧野:そうなんですね。その自己肯定感が低くなってしまう原因は、何なのでしょうか?

イム・ソネ:個性や気質のように生まれつきもあれば、環境による一時的な影響もあり、原因を断定するのは難しいです。他人が気になりすぎるとか、自分のダメなところに目が向きすぎているときは、ちょっといつもの自分と違うサインだと思って、バランスをとることが大事だと思います。

牧野:同じ人間であっても、今日は自己肯定感が高い日、次の日は低いという波もありますか?

イム・ソネ:日々というよりは、時期ではありますね。例えば入社して最初の頃は仕事が上手くいかなくて、自分はだめかもしれないと思いますが、だんだん仕事に慣れてきて認められる中で、「やっぱり自分はここにいていいんだ」「自分には価値があるんだ」と、自信になったりやる気がでたり、自己肯定感が高まることもあると思います。

自己肯定感を高めるというよりはバランスが大事

牧野:これは個人にとっても大事ですが、会社などの組織にとっても非常に大事ですよね。働いている人の自己肯定感が高まると、仕事の効率もアップしそう! その自己肯定感は、高めることがすべてではなくて、バランスを考える方がいいんですね。

イム・ソネ:そうですね。 実は私自身も、自己肯定感がすごく低いんです。ただ、低いというのを自分で受け止めています。

牧野:イム・ソネさんが低いのは意外です!

イム・ソネ:自覚しているからこそ、他人を気にしすぎず自分に目を向けて、今フラットな状態から少し下がっていると思ったら、実践を心がけていることが何点かあります。

牧野:ぜひ教えて下さい!

イム・ソネ:具体的にどんなことで自分が否定的に感じているのか、ダメだなと思っているのかを言語化して書き出します。なんとなく不安って嫌じゃないですか。書き出してみて、本当にダメなのか客観的に判断します。その上で次の行動を考えたり、自分はどうなりたいのかという理想をイメージします。

例えば、同僚と比べて自分はダメだと落ち込んでいるときは、何がダメなのか書き出すんです。それをどうしたいのか、同僚と比べないようになりたいのか、比べたとしても自分は自分でいい!となりたいのか、他にも自分のいいところを見つけたいのかなど、自分がどうなりたいのか理想をイメージして、そのギャップを埋めるための課題を作ることが大事なんです。

牧野:書き出すことで戦略も立てることができるんですね。どうなりたいかというゴールもしっかり書いた方がいいんですね。

イム・ソネ:私は他人と比べすぎたり、「すみません」と言ってしまいがち……。「すみません」を「ありがとう」にして、自分も「ありがとう」と言われたいなと! そうすることでちょっと自己肯定感が上がったりします。

牧野:客観的に書き出すことで、見えてくるものがありそうですね。

イム・ソネ:注意したいのが、スモールステップでやって欲しいんです。無理なハードルを掲げると、またできなかったことに目が向いてしまいます。

牧野:それでますます自己肯定感が低くなってしまうこともありそうですからね。じゃあ、「あいさつを誰かにする」くらいのスモールステップでいいんですね。

イム・ソネ:まさにそんな感じ!「今日は1人笑わせるぞ」とか「ありがとうを3回言うぞ」などできることからで大丈夫です。

子どもの自己肯定感を高めるには

牧野:イムソネさんもお子さんがお二人いらっしゃいますが、子どもの自己肯定感を高めるには、どういうことを心がければいいですか?

イム・ソネ:これもよく聞かれることですが、特にないです(笑)。と言うか、なしにしました。私もこういう仕事柄、以前は子どもの自己肯定感を高めるために、否定しないとかいろいろ頑張っていました。でも頑張りすぎるからこそ、できなかったときに、こうしないといけなかった……とダメな自分に気がついちゃうんですよ。だから頑張りすぎないことにしました。

牧野:何もしないというのも大丈夫ですか?

イム・ソネ:子どもの自己肯定感を私が高めようと頑張るのではなく、私自身の自己肯定感を高めれば、自然と子どもも自己肯定感が高い子に育ってくれるかなと思っています。

牧野:お母さんの背中を見てますからね。

イム・ソネ:私自身が子どもの前で「今日は仕事がすごく上手くいったんだよ!」とか「今日の料理おいしいでしょ?ママ、天才でしょ?」みたいな感じで言っています。

牧野:そうすると家庭も明るくなりそうですね。

イム・ソネ:うちの子どもも「私はね、頑張れば何でもできるからね」と口癖のように言います。

牧野:それ、よくわかる気がします。うちの3歳の子も、親の言葉をそのまま真似しています。言葉は人格を作りますから、親がまず自分を褒める言葉を自分に対していってみるんですね。

イム・ソネ:子どもを褒めようと頑張るのではなく、自然と褒める言葉が出てくればいいし、自分のことも意識的に褒めたり励ます方が、自分も辛くないと思います。

牧野:そうですね。じゃあ、今、自己肯定感を高めたいと相談がきたら、頑張りすぎなくていいよということですね。

イム・ソネ:はい、ありのままでいいんじゃないでしょうか。そのうえで、なりたい自分があれば、そのなかでの課題を見つけていくことですよね。

牧野:イム・ソネさんのカウンセリングを受けてみたいという人は、どうすればいいですか?

イム・ソネ:カタカナで「イムソネ」と検索してください。多分インスタグラム、LINE@、HPが出てくると思います。自己肯定感が低い人はこういうときも迷惑をかけないかなど思ってしまいますが、本当にお気軽にご相談ください!

牧野:それでは、最後にメッセージをお願いします!

イム・ソネ:今日できなかったことも、明日できればいいじゃんみたいな気持ちで、自己肯定感が高い低いではなく、ありのままの自分を楽しむことを心がけてください。

牧野:まさに、この番組名のように一歩、一歩、無理せず歩いていきましょう!
 
今回お話をうかがったのは……イム・ソネさん
公認心理師・心理カウンセラー。6才と3才の子を持つ、二児の母。十数年の教員経験を生かして、延べ2000人の子育て世代の悩み相談を解決へ。アメリカ発祥の感情コントロールメソッド「アンガーマネジメント」を専門とした講座を多数開講中。企業や学校教職員向けのマネジメント研修講師も務める。

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