NIE関連記事

新聞の伝える工夫は? 湖西の岡崎小で講座

2025年07月27日(日)付


 湖西市の岡崎小で26日、4年生児童約130人を対象にした静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんによる新聞講座が開かれた。これから福祉の仕事について調べ学習をする子どもたちが、読む人に情報をわかりやすく伝える新聞の工夫について学んだ。
 児童は新聞を手に取って読み、記事の種類やページの特徴を考えた。見出しや写真、記事を配置するレイアウトの効果により、紙面を一目見ただけで記事の内容が伝わるようになっていることを確認し、実際の記事から見出しを考える課題にも挑戦した。
 佐々木崚平さん(9)は「ただ情報を載せるだけではなく、いろんな工夫をしていることが分かった」と話した。子どもたちは今後、調べ学習の成果を新聞にしてまとめる予定。 

 

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情報を分かりやすく伝える新聞の工夫を学んだ児童=湖西市の岡崎小

新聞活用の勉強方法 学ぶ 島田第五小で講座

2025年07月04日(金)付


 島田市の島田第五小は3日、5年生42人を対象に新聞を活用した「NIE講座」を実施した。静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが講師を務め、新聞やワークシートを活用した勉強方法などを実践した。
 矢沢さんは記事に見出しや写真を付け、レイアウトを工夫することで、大まかな内容や具体的な情報が分かりやすく理解できるようになっていることを説明した。児童は実際の記事を題材にしたワークシートを使い、重要な情報を紙面から読み取って見出しを考える課題に挑戦。読解力や思考力、表現力を磨く方法を実践した。
 同校では3年生から、月1~2回程度NIEの時間を設けている。山内南歩さん(10)は「これから記事全体をよく見るようにしたい」と話した。 

 

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矢沢さんから紙面の仕組みや学習方法を教わる児童=島田市の島田第五小

富士で高校新聞部 新入生講座 紙面製作 基本学ぶ 記事執筆を体験

2025年06月16日(月)付 朝刊


 県高校文化連盟新聞専門部は15日、新聞部の新入生を対象にした講座を富士市の富士高で開いた。県内各校の1年生ら51人が、正確な情報を読者に届ける新聞の果たす役割と新聞製作の基本を学んだ。

 生徒は記事の要旨をまとめたリード文を書いたり、見出しを付けて記事や写真を配置するレイアウトを体験したりした。講義では静岡新聞社NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが「大量の情報があふれる中で新聞の信頼性は高い。信頼性を高めるためには現場で取材して情報を確かめ、冷静に判断することが大切」と強調した。
 矢沢さんは読者の目を引く写真の使い方や見出しの付け方を実際の紙面を通して紹介し、「新聞全体の魅力と、記事一つ一つの内容的な魅力の両方を伝えられる記者になってほしい」と呼びかけた。
 富士高1年の田中銀河さんは「中学3年生の時、学校見学で新聞部を知り、入部しようと思った。学校や地域に密着した記事を書きたい」と抱負を話した。
 (富士支局・杉山諭) 

 

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紙面を見ながら新聞製作について学ぶ生徒=富士市の富士高

新聞の魅力や読み方学ぶ 常葉高で講座-静岡

2025年05月10日(土)付 朝刊


 静岡市葵区の常葉大常葉高は9日、静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さんを講師に招いた新聞講座を開いた。1、2年生46人が参加し、新聞の魅力や読み方を学んだ。
 矢沢さんはインターネットと比べた新聞の特徴について、自分のペースで何回も読める再読性や、いろんな情報が一度に目に入る一覧性などを紹介。「新聞には幅広い多様な情報がある。社会の様子を知ったり、自分自身が興味のあることを発見したりできるチャンスがある」と強調した。生徒は当日の朝刊を活用し、気になる記事を探したり、実際の記事に見出しを付ける練習に取り組んだりして新聞に親しんだ。
 2年の鈴木凛さん(16)は「見出しを付けるのが楽しかった。新聞とインターネットを適切に使い分けて正確な情報を得たい」と話した。 
 
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生徒が新聞の読み方を学んだ講座=静岡市葵区

取材のこつ、新聞の強みは? 水窪中で講座-浜松

2025年05月09日(金)付 朝刊


 浜松市天竜区水窪町の水窪中は8日、元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんを迎えた新聞講座を校内で開いた。1年生全7人が取材のこつや新聞の特徴などを学んだ。
 納得がいく取材をするために必要な取り組みとして、矢沢さんは「準備が一番大切。どのようなことを聞くのかを事前に考えておくことで、いい質問ができる」と語った。取材中は笑顔で明るく話すことも伝えた。
 新聞の強みとして、幅広いジャンルの情報を網羅した一覧性を紹介した。矢沢さんは「インターネットでは興味のある情報しか読まないことが多いが、新聞では興味がなかった分野の情報と出合える」と強調した。生徒は新聞を読んで気になった記事や写真を探したり、記事の見出しを考えたりして楽しんだ。 

 

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取材のこつや新聞の特徴を学ぶ生徒=浜松市天竜区水窪町の水窪中

見出し表現の面白さ学ぶ 矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)講座 御前崎中

2025年02月06日(木)付 朝刊


 牧之原市の御前崎中で5日、新聞講座が開かれた。静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが講師を務め、1、2年生約230人が新聞の特徴や読み方などを学んだ。
 矢沢さんは水泳の北島康介選手が引退することを伝えた記事を各新聞ごとに紹介。「涙の完全燃焼」「泳ぎ切った」など見出しの表現の違いを伝えた。「事実は同じでも、見出しの違いで印象が変わって面白い」として気になる見出しから記事を選ぶ読み方を勧めた。
 同校の教員に向けても講座を開き、教育で新聞を使う活動の意義を解説した。 

 

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生徒が新聞の読み方を学んだ講座=牧之原市の御前崎中

新聞やネット 読み比べ推奨 熱海二小で出前授業

2025年01月25日(土)付


 熱海市立第二小は24日、静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さんを招いた新聞講座を開いた。5年生約40人が、信頼できる正確な情報を読者に提供するための新聞社の取り組みについて学んだ。
 矢沢さんは新聞には大きな影響力があり、新聞社が情報の正確性を重視していると強調。記者が現場に出向いて見聞きし、情報が正しいかを確かめるほか「多くの人が冷静な目で情報を吟味している」と正しく伝えるために大切にしていることを説明した。
 一方で、「新聞の情報が100%正しいわけではない」と記事をうのみにする危険性を伝え、いろいろな新聞との比較読みを推奨。インターネットやテレビなどの情報も含め「確かめることが大事」と伝えた。
 児童は、見出しや写真を使って一目で内容が分かるように紙面が工夫されていることも学んだ。三谷昴琉さんは「新聞の情報の信頼度が高い理由が分かった。ただ、簡単に信じるのではなく、想像力を使って記事に書かれていないことも考えるようにしたい」と話した。 

 

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矢沢さん(右)から新聞について学ぶ児童=熱海市立第二小 

 

論理的な文章の書き方学ぶ 磐田北高で新聞講座

2025年01月23日(木)付 朝刊


 磐田市見付の磐田北高で22日、静岡新聞社読者プロモーション局のNIEコーディネーター矢沢和宏さんによる新聞講座が開かれた。小論文作成に向けて2年生が、新聞記事を参考にしながら論理的な文章の書き方を学んだ。
 矢沢さんは論文の書き方について①主張②具体例を挙げた考察③結論-の順で書く「三段論法」に当てはめると文章が論理的に構成され、読み手への説得力が増すと強調。「新聞の中で、主張や根拠を明確に示している社説が論文の書き方に近い」と紹介した。生徒は当日の朝刊から論文に似た記事を探し出し、書き方への理解を深めた。
 古川陽菜さん(16)は「小論文を書く際、途中で自分が何を言っているのか分からなくなることがある。今後は三段論法を意識し、読む人がひと目で分かるタイトルもつけたい」と話した。
 (磐田支局・崎山美穂) 

 

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論文の書き方に似た記事を探す生徒ら=磐田市見付の磐田北高

小論文作成の基礎 学ぶ 島田高で新聞講座

2025年01月09日(木)付 朝刊


 島田市の島田高は8日、静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんを講師に招いた新聞講座を校内で開いた。2年生が社説などの記事を参考にしながら、小論文作成に向けた基礎を学んだ。
 当日の朝刊を活用し、論文に似た記事を探した。矢沢さんは社説と大自在を比較し、「主張や根拠が明確に示されている社説が論文に近い」と述べた。その上で「読んだ人が同じ見出しを付けられるような明快な論理を考えてほしい」と強調した。社説がニュースと連動して掲載されていることなども紹介した。
 伊藤誠之助さん(17)は「何度か授業で小論文を書いたが、文章が間延びしてしまった。論理の立て方を学ぶことができたので、実践に結びつけたい」と話した。
 (島田支局・寺田将人) 

 

 

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新聞記事を用い、論文の書き方を紹介した矢沢さん=島田市の島田高

ニュースの読み解き方 学ぶ 清水船越小で新聞講座-静岡

2024年11月21日(木)付 朝刊


 静岡市清水区の清水船越小で20日、静岡新聞社の社員による新聞講座が開かれた。3年生の社会の授業で、読者プロモーション局担当者が新聞の読み方やどんなことがニュースとして取り上げられるかについて話した。実際の記事を読み、見出しを付ける体験も授業で行った。
 20日付の静岡新聞を1人1部ずつ配られた児童らは「字が多い」などと率直な感想を発表した。その後、担当者は大事なニュースが1面に掲載されていることや、見出しや写真に注目することで世界中で起きていることから身近なニュースまで読み解くことができることを説明した。
 担当者は「記者が心が動いたこと、知ってほしいと思ったことがニュースになっている」と話し、「今後、学級新聞を制作するときの参考にしてほしい」と呼びかけた。 

 

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どんな話題がニュースになるかを伝えた新聞講座=静岡清水区の清水船越小

新聞から文章構造学ぶ 北浜東部中 矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)解説

2024年11月20日(水)付 朝刊


 浜松市浜名区の北浜東部中は19日、元中学校長の静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さん(65)を招いた「新聞講座」を開いた。1年生約140人が新聞記事の文章の構造などを学び、分かりやすいリポートの書き方を考えた。
 矢沢さんは何度でも読み返せる再読性や伝達性などの特徴を紹介し、特に大事な要素として情報が一度に目に入る一覧性を挙げた。関心がないニュースに目を向けるきっかけになるといい、「どんな話題に興味を持てるのか、自分発見の旅ができる」と強調した。生徒たちは紙面を開いて印象的な記事を探したり、見出しを考えたりした。
 記事が逆三角形の文章構造で、写真や資料を使ってひと目で分かる工夫がなされていることも説明。その上でリポートを書くコツとして証拠を明確にし、資料を付けて分かりやすく、キーワードを示してポイントをつかみやすくするといったアドバイスを送った。
 生徒は講座を受け、地元のしょうゆ工場を見学した内容を文章にまとめるという。若林奏良さん(13)は「教わったことを生かして書きたい」と話した。
 (浜松総局・仲瀬駿介) 

 

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矢沢さんの指導を受け、新聞を開く生徒ら=浜松市浜名区の北浜東部中

新聞で読み書きの鍛錬を 大井川東小 矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)講話

2024年10月10日(木)付


 焼津市の大井川東小は9日、静岡新聞社の矢沢和宏NIEコーディネーターを招いた授業を行った。4年生の児童42人が新聞を活用した学習に取り組んだ。
 矢沢コーディネーターは新聞を学びに取り入れることで読む力と書く力を伸ばすことができると紹介。静岡新聞1面のコラム「大自在」を用い、内容を読み解く方法を伝えた。児童は記事の見出し付けや内容理解の課題に挑戦し、読解力や表現力を鍛えた。石田耀大さん(10)は「文章の中からキーワードを見つける読み方を知ることができた」と感想を語った。
 同校の4年生は1週間の出来事を文章にまとめる「週末日記」や新聞を使ったワークシートで、読み書きの力を高めている。学びは12月に予定している総合学習の発表の場面などに生かしていくという。
 (焼津支局・市川淳一朗) 

 

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矢沢コーディネーター(中央奥)が児童に記事を読み解く方法などを伝えた授業=焼津市の大井川東小

視覚障害の子へ新聞授業 沼津視覚特別支援学校 「読む」ハードル下げ 未来の力に

2024年09月21日(土)付 朝刊


 沼津市の県立沼津視覚特別支援学校(田渕尚子校長)が、新聞を学校教材に活用する「NIE(教育に新聞を)」の実践校に指定され、9月から活動が始まった。視覚障害の特別支援学校としては県内初の参画で、児童生徒がどのように読み、学びにつなげるのか、その手法に関心が集まっている。
 4年の佐藤葵依さん(10)は18日の授業で、8日付の本紙朝刊と週刊子ども新聞「YOMOっと静岡」に載っていたパリ・パラリンピック競泳の鈴木孝幸選手の記事を比較した。顔を紙面に近づけたり、iPad(アイパッド)のカメラ機能や専用の読書機で拡大したりして読んだ。
 石川紗恵子教諭と話す中「本紙は写真や話題の数が多い」と気付いた半面、紙面が大きく読むのに苦労した。一方、横書きの子ども新聞は、佐藤さんにとって程よいサイズで記事にふりがなが付き、機械で拡大しながら文字を追いやすいことも分かった。佐藤さんは「二つの特徴や工夫を発見して、自分に合った読み方を考えるのが楽しかった」と振り返った。
 同校は幼稚部、小学部、中学部、高等部(成人)で構成し、計26人の児童生徒が通う。児童生徒は弱視や全盲、別の障害との重複など多様で、機材も読書用の拡大機や音声読み上げ機、点字新聞など幅広くそろう。NIEは情報収集スキルの向上を狙いにエントリーし、県NIE推進協議会の推薦で日本新聞協会から24~25年度の2年間で実践校の指定を受けている。三田薫子教頭は「新聞の構成は日頃読んでいる教科書とは違う。どういうものが見やすいか、何を使うと便利か、児童生徒が試しながら自己理解を進めることが、将来の社会生活を後押しすると考えている」と話す。
 小4以上を対象に、発行日や新聞社名の位置といった構成の確認から始め、将来的には意見交換や新聞作りなどを計画している。(教育文化部・大須賀伸江) 

 

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本紙を読む佐藤葵依さん(左)=18日、沼津市の県立沼津視覚特別支援学校

新聞使い 思考・表現力を 矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)島田五小で講座

2024年09月06日(金)付 朝刊


 島田市の島田第五小は5日、5年生を対象に新聞を活用した「NIE授業」を実施した。静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが講師を務め、普段の学習での新聞活用方法などを説明した。
 5年1組では23人の児童が授業に臨んだ。矢沢さんは全国学力テストで、新聞を読む人ほど成績が高い傾向にあるという文部科学省の分析を紹介。新聞記事を使ったワークシートを解くことで、思考力や表現力を身につけることができることを伝えた。
 児童はワークシートを使い、見出しの考案に挑戦した。矢沢さんは「問いやキーワードをしっかり理解し、誰でも分かる文章を作ることが大事」と助言した。
 同校では3年生から新聞記事を基にしたワークシートを使い、週に1度NIEの時間を設けている。松浦葉那さん(11)は「授業やテストでも、今日教わった勉強法を生かしたい」と話した。
 (島田支局・赤池泰輝) 

 

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矢沢さんから新聞を使った学習を教わる児童=島田市の島田第五小

「喜怒哀楽、新聞に凝縮」 矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)静岡北中で講座

2024年07月18日(木)付


 静岡市葵区の静岡北中で17日、新聞講座が開かれ、1年生66人が新聞の特徴や記事の読み方などを学んだ。静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが講師を務めた。
 矢沢さんは新聞の特徴について記事の見出しと写真を組み合わせたことで「情報がすぐにわかる」と紹介し、「新聞には喜怒哀楽が詰まっている。トップ記事や地方面、コラムなどを読むことで視野が広がり、思考力や読解力を養うことができる」と話した。
 生徒は3分以内に新聞記事の見出しを読み切る「見出し読み」に挑戦した。難波夏未さん(12)は「見出しだけでも内容がわかり、興味のある記事は詳しく読める。新聞が身近に感じられた」と感想を語った。
 生徒は夏休みに探究授業の一環として、A3判の新聞作りに取り組む予定。 

 

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矢沢さん(左)から新聞の読み方を学ぶ生徒=静岡市葵区の静岡北中