はじめに

NIEってなに?

 NIE(エヌ・アイ・イー)という言葉を聞いたことがありますか?NIEはNewspaper in Educationの頭文字をとってつくった言葉で、学校などで新聞を教材として活用することです。

 「言語活動の充実」を重視した新しい学習指導要領が2011年度から小学校で、2012年度から中学校で完全実施されました。教科書には児童・生徒の読む力・考える力を養う目的で、新聞活用がさまざまな形で盛り込まれました。そこで注目されているのがNIEなのです。

静岡は日本のNIE"発祥の地"

 1930年代にアメリカで始まり、今では世界の60カ国以上で実施されているNIEですが、日本国内でNIEが提唱されたのは、1985年に静岡県で開催された新聞大会でした。静岡県は日本のNIEの発祥の場所と言えるのかもしれません。2013年7月には、第18回NIE全国大会が静岡県で開催されました。静岡新聞社はNIE"発祥の地"の新聞社として、さまざまなNIE活動を積極的に推進しています。

気軽に新聞を活用しよう

 新聞を教育に使う活動は、NIEという言葉が広がる以前から教育現場で行われ、国語や社会、特別活動などで多様な取り組みがされてきました。一方で、今回の学習指導要領改訂を受けて、「授業で新聞を活用したいが、方法が分からない」という声も教育現場から聞こえてきます。静岡新聞社の「NIEサイト」では、簡単に気軽にNIEを実践するためのワークシートや新聞に関する知識を盛り込みました。難しく考えず、試しに挑戦してみてください。新聞活用によって、児童・生徒の視野がきっと広がるはずです。

静岡新聞社