2024年11月21日(木)付 朝刊
静岡市清水区の清水船越小で20日、静岡新聞社の社員による新聞講座が開かれた。3年生の社会の授業で、読者プロモーション局担当者が新聞の読み方やどんなことがニュースとして取り上げられるかについて話した。実際の記事を読み、見出しを付ける体験も授業で行った。
20日付の静岡新聞を1人1部ずつ配られた児童らは「字が多い」などと率直な感想を発表した。その後、担当者は大事なニュースが1面に掲載されていることや、見出しや写真に注目することで世界中で起きていることから身近なニュースまで読み解くことができることを説明した。
担当者は「記者が心が動いたこと、知ってほしいと思ったことがニュースになっている」と話し、「今後、学級新聞を制作するときの参考にしてほしい」と呼びかけた。
どんな話題がニュースになるかを伝えた新聞講座=静岡清水区の清水船越小
2024年11月20日(水)付 朝刊
浜松市浜名区の北浜東部中は19日、元中学校長の静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さん(65)を招いた「新聞講座」を開いた。1年生約140人が新聞記事の文章の構造などを学び、分かりやすいリポートの書き方を考えた。
矢沢さんは何度でも読み返せる再読性や伝達性などの特徴を紹介し、特に大事な要素として情報が一度に目に入る一覧性を挙げた。関心がないニュースに目を向けるきっかけになるといい、「どんな話題に興味を持てるのか、自分発見の旅ができる」と強調した。生徒たちは紙面を開いて印象的な記事を探したり、見出しを考えたりした。
記事が逆三角形の文章構造で、写真や資料を使ってひと目で分かる工夫がなされていることも説明。その上でリポートを書くコツとして証拠を明確にし、資料を付けて分かりやすく、キーワードを示してポイントをつかみやすくするといったアドバイスを送った。
生徒は講座を受け、地元のしょうゆ工場を見学した内容を文章にまとめるという。若林奏良さん(13)は「教わったことを生かして書きたい」と話した。
(浜松総局・仲瀬駿介)
矢沢さんの指導を受け、新聞を開く生徒ら=浜松市浜名区の北浜東部中