なぜ値上げ?静岡市が6月から上下水道料金が値上げへ 耐震化で莫大な費用も

■飲食店や市民に迫る負担「追い打ち」に悲鳴も

生活に関わる様々な価格が高騰している中、静岡市では週明けから水道料金が値上げされます。

飲食店などからは悲鳴の声が上がりますが、なぜ、いま値上げに踏み切るのか。そこには私たちの生活を維持するための切実な事情があります。

静岡市駿河区にある岩市そば店は、そば本来の風味が味わえると人気の老舗。この店の味を守るために不可欠なのが大量の水です。

<岩市そば店 小林幸太郎 店長>
「節水はちょっと難しいですね。きれいなものを作るためにも、店をきれいにするためにも、洗い物にも水をしっかり使わないとできないです」

食材の高騰を受けてこちらの店では2026年4月、メニュー価格を改定したばかりですが、そこに追い打ちをかけようとしているのが水道料金の値上げです。

<岩市そば店 小林店長>
「飲食店に大きな負担がかかるということはとてもショックです」

■一般世帯(2‐3人が住む)では2か月で約880円値上がりの試算

静岡市では6月の使用分から上下水道の料金が値上げされます。市の試算では2人から3人が住む一般世帯では、2か月で約880円の値上がり。飲食店やスーパーなどでは2か月で約10万円値上がりする計算です。

<市民>
「夏になると子どものプールだったりで、水を使う機会が増えるので、ただでさえ水道料金が気になっていたので、値上がりってなると困りますね」

<市民>
「水道は台所、お風呂、トイレ、すべてにおいて、年金暮らしなので。毎日ピンチですよ」

なぜ、いま水道料金の値上げが必要なのか。その答えは私たちの足元にありました。

■なぜいま値上げなのか?足元に埋まる水道管の耐震化費用

静岡市が進めているのが水道管の耐震化です。

<杉本キャスター>
「道路下の水道管があらわになっていますね」

<静岡市水道建設維持課 佐藤誠司係長>
「これが新しい耐震性が有る水道管。今使っている感(管)は、横に埋まっている」

2024年の能登半島地震では石川県内で約11万戸が断水。水道管の老朽化が進んでいたため、復旧までに半年近い時間を要した地域もありました。

<静岡市水道建設維持課 佐藤係長>
「市内には、2700キロの水道管があるんですけども、法律上40年までを法定使用年数としているんですけども、40年を越えている水道管が全体の3分の1」

巨大地震が懸念される中、耐震化は待ったなしの状況ですが、問題は費用が莫大なこと。国の補助金などを活用した上でも約1031億円の財源が不足するため水道料金に転嫁することになりました。

<静岡市上下水道局経理課 大竹透課長>
「我々としても削減できるところは、しっかり見直しをしながら、皆さんにご協力をお願いしていかなくてはいけない」

■節約アドバイザーに聞く「水道料金を節約するための工夫」

では、水道料金を節約するためにどんな工夫ができるのか?節約アドバイザーの和田さんによりますと、ガス代もかかるお風呂がカギとなります。

シャワーをこまめに止めることが非常に重要で、1日1分間シャワーを止めると年間3200円分の節約になります。節水シャワーヘッドを使うのも効果的です。

大事なのは「節約の習慣化」。水は毎日使うものなのでちょっとした工夫が大きな差につながります。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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