
国際交流員を務めながら消防団でも活躍
伊豆の国市でモンゴル出身の女性が国際交流員を務める傍ら、消防団で活躍しています。
目的は、いざという時に人の命の助ける救命処置の普及です。
<チンバット・アノンさん>
「(反応の確認)大丈夫ですか。大丈夫ですか」
「(胸骨圧迫)12345」
モンゴル出身のチンバット・アノンさん。伊豆の国市ではじめてとなる外国籍の消防団員です。
<杉村直美記者>
「こんにちは、アノンさんのお仕事を教えて下さい」
<アノンさん>
「伊豆の国市の国際交流員として働いています」
アノンさんは、2年半前にモンゴルから日本にやってきました。いまは、国際交流員として通訳業務や国際交流事業の企画などを行っています。
消防団に入ったきっかけはソウル梨泰院の雑踏事故
消防団に入ったきっかけは、日本に来る前に韓国を旅行していたときに遭遇した事故でした。150人以上が亡くなったソウル・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故です。
<アノンさん>
「一般の男性の方が救急救命をしていて。倒れている人たちの命を救ったりしていたんです。それを見てこの人すごい。もっとそういうね、CPR(心肺蘇生)とかできる人がいたら、たくさんの人の命を助けられたんじゃないかな」
アノンさんは、国際交流員になってすぐに消防団に入りました。
伊豆の国市では、2026年度約300人の消防団員が活動していますが、女性はアノンさんを含めて6人です。
<アノンさん>
「サイン・バイノー(こんにちは)。伊豆の国市女性消防団員のチンバット・アノンと申します」
「助けられて、助けて」
<消防団員>
「パッドには絵が書いてあるため、その通りに貼ってもらえれば使用できるんですが」
この日は、一般の人に救命処置を教える講習会のための準備。
<伊豆の国市消防団 女性消防隊 大久保清美 隊長>
「気道確保をもう1回やってごらん。指が曲がっちゃってるから、指であごをぎゅっと上げるような」
<アノンさん>
「厳しいんです。先生方は。何も知らない市民に対してしゃべるので言葉にも気を付けないといけないし」
<伊豆の国市消防団 女性消防隊 大久保隊長>
「やりたいって入ってきてくれたからそれはすごく嬉しかったので、私たちが正直戸惑うこともあったけど、彼女も戸惑うことがあったと思うんです。でもそれで本当に新しいこういう考え方があるんだというきっかけをくれたのもそうだし。すごく助けられて、助けて、お互いたぶんそんな感じかな」
「世界に広めていきたい」
講習会では、AEDを使った心肺蘇生法のやり方を市民と一緒に確認しました。
<アノンさん>
「かわります」
<市民>
「離れて下さい」
<アノンさん>
「離れて下さい」
<参加した市民>
「いま聞くまでモンゴルの方っていうのが全然わからないほど日本になじんでらして、本当にすごいな。地元の人だと思って接していました」
<市民>
「なかなか日本人の中でもいないのに、知らない土地に来てみなさんと一緒に活躍されているということは素晴らしいことであって、もっともっと繋がっていけばいいなと思います」
<アノンさん>
「自分の母国モンゴルに、世界に広めていきたいな。なるべく多くの人たちに応急手当の大切さとやり方を基本的に覚えてもらえるのが、人の命を助けるということに繋がっていくんじゃないかと思います」
国や言葉が違っても命の大切さは同じです。その命の連鎖を、国境をまたいで広げていきたいとアノンさんは願っています。










































































