
価格は1万4300円、金具なしの「一点もの」
浜松市に拠点を置く「石牧建築」。天竜材などを使った家づくりをしています。年間60トンもの木材を扱いますが、課題がありました。
<石牧建築 石牧真志代表>
「最初は大きめの木を入荷して、それを削って建築材料に仕上げていくので、どうしてもこういう木くずがたくさん出るんですよね。なかなかこうしたものが有効に活用されない現実がありまして、これが資源になるっていうのは夢みたいな話ですよね」
「未利用資源」を使ったハンガー。石牧建築が手掛ける浜松市の「gallery&denim shop イワクラタナカ」です。

<石牧建築 岩倉有輝さん>
「(ハンガーは)2色展開で、天竜材の樹皮といって、表の皮を活用して作ったのが濃い色のタイプ。これは天竜のスギ材ですね、木を加工する際に出る木くずを混ぜたものになるので色が少しキャメルっぽい」
価格は1本1万4300円。同じ色は二つとない一点ものとして人気があります。フックも木製です。
<石牧建築 岩倉さん>
「一体成型で引っかかるところがありませんので、そういった部分でもお洋服を大事にケアできるというところもメリットかなと思います。お気に入りの一着にかけていただくのも素敵だと思いますので、一本をギフトとして大切な方にプレゼントしていただくのもすごく素敵だと思います」
シャトル製造の技術を応用、100%バイオマス

ハンガーは「RegeNature(リジネイチャー)」と呼ばれるペレット状の原料で作ります。東京に本社を置くリファインホールディングスが石油系素材ゼロを目指し開発。
木くずや樹皮を植物由来のオイルや特殊な素材と混ぜ、プラスチックに似た性質を持たせ、成形性が高いのが特徴です。
湖西市にある羽立化工(はたちかこう)は高い成形技術を誇り、世界で初めてバドミントンのシャトルをプラスチック化した企業として知られています。

<羽立化工 夏目禎久社長>
「こちらから原料を投入します。すると原料が下がってきます。そうすると下の部分で熱をかけて原料を半液状にします。半液状になった原料を圧力をかけて金型部分に流し込みます。金型内に流し込んだ原料は、冷やして固めるとこのような形状になります」
金具を使わない一体型の100パーセントバイオマスハンガーを実現したのです。
<羽立化工 夏目社長>
「皆さんの身近なもの(未利用資源)がこういった形に変えて皆さんの生活の役に立つ、欲しいものに変わっていくってところに関しては非常に魅力的だと思っています」
「浜名湖産のカキ殻」も活用へ

羽立化工とリファインでは、木くずの他にも未利用資源の活用を目指しています。
<羽立化工 夏目社長>
「浜名湖産の牡蛎殻(かきがら)をいただきまして、これを原料として牡蛎殻のハンガーを試作レベルですけど、今、チャレンジしています。思っていたよりも問題なくつくれた感じですね」
未利用資源で新たな素材を生み出し環境にやさしい製品づくりを追求しています。
<羽立化工 夏目社長>
「地場の産物を使った商品を生み出せるというのは我々も喜びを感じますし、ぜひともプラスチックや木材の代わりだとか、そういったところの可能性を切り開いていきたい」
新たな素材が未来を変える第一歩になりそうです。

「100%バイオマスハンガー」は、地域の未利用資源を生まれ変わらせようという浜松発祥の「goriyaku(ごりやく)プロジェクト」の第一弾として完成しました。世界に誇る成型技術でハンガーの他にも立体的な置物も作ることができるといいます。
また、静岡県で利用されていない資源の可能性に期待がもたれます。
【問い合わせ】
販売:「gallery&denimshopイワクラタナカ」(浜松市中央区北寺島町)







































































