"トマトショック"平年の1.5倍 飲食店「100円切ってほしい」 スーパーでは価格落ち着くも高値続く

「トマトショック」と言われるほど高騰していたトマト。飲食店は不安定な価格に頭を抱えています。

静岡市葵区両替町にある鉄板料理店「SEIDAI」。自慢のお好み焼きには特製ソースに甘みの強いトマトが使われています。


 Q.一日にトマト何個使いますか?
「1日10個から12個ぐらい。人気な料理の分、出る量も多いので価格の安定はしてほしい」

現在は1個150円ほどで仕入れていますが、不安定な価格に頭を抱えています。

<前田オーナー>
「100円を切っていたころに比べると落ち着いたと言っても100円を超えているので、トマト料理を扱っているものとしては、本音をいえば100円を切ってもらえるとうれしい」

なぜ?11月末、過去最高となる1キロあたり1462円に

農林水産省によりますと、11月24日、2025年最高となる1キロあたり1462円を記録。今週はやや下がったものの、平均小売価格は1キロあたり1261円と、平年の1.5倍ほど高い水準です。

背景には、トマトの産地・熊本県が記録的な大雨に襲われ、出荷量が減少したためです。

出荷量が徐々に回復も、平年より高い水準

静岡市駿河区のスーパー「田子重 西中原店」を取材しました。

<買い物客>
Q. トマトは買いますか?
「トマトは買います」

<田子重西中原店 増田克己店長>
「一か月ほど前はトマト1個売りが298円でしたが、今は税抜き168円で、12月に入ってから落ち着いてきました」

出荷量が徐々に回復してきたことから、12月上旬と比べても約15%ほど安くなっていて、少しずつ落ち着きを見せています。鍋料理など野菜の需要が高まるこの季節、白菜やキャベツなどは手ごろな価格になっているといいます。

<増田店長>
「ことしの野菜については今のところ安定していますので、お好きなものを好きな量購入できればいいのかなと思います」

一時期より落ち着いたトマトですが、まだ平年より高い水準で、価格の動きは今後も注視が必要です。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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