静岡県伊東市の田久保市長を巡り、百条委員会は5回目の会合を8月6日に開き、終了後、市長に再び「卒業証書の提出」と「証人尋問への出頭」を求めました。議長は再び拒否した場合は刑事告発することになると報道陣に語りました。
辞職の意向を撤回して続投を表明した静岡県伊東市の田久保市長。8月6日も、報道陣に対しては無言でした。市長の学歴詐称疑惑を調査する百条委員会は6日、5回目の会合を開きました。
＜委員＞
「しっかりとこの場に来てもらうことを強く求めます」
＜委員＞
「もう一度要請して、来ていただくことがよろしい」
委員会が請求したものの市長がこれまで拒否していた「卒業証書の提出」と、「証人尋問への出頭」。この2点を再び求めることについて意見がまとまりました。
＜百条委員会 井戸清司委員長＞
「田久保真紀氏に対し再度の出頭請求をいたしたいと思います。異議ありませんか？」
「異議なし」
話し合いの結果、田久保市長に対し「卒業証書の提出」を8月8日までに、そして8月13日に予定されている百条委員会への出頭を求める事が決まりました。
＜伊東支局 青島悠記者＞
「今、中島議長らが市長のもとを訪れ、これから請求書を市長に手渡します」
＜伊東市議会 中島弘道議長＞
「委員会で協議をしたところ、いずれも正当な理由とは認められないとの結論に至りましたので、再度の出頭請求、および記録の提出を請求いたします。よろしくお願いします」
＜伊東市 田久保真紀市長＞
「今いただいた書類の内容をしっかり見ましてからコメントを出させていただきたい、そのように思っています。本日はすみません」
請求書を受け取った田久保市長は卒業証書の提出、証人尋問への出頭いずれについてもこれまでと同様、その場での明言を避けました。議長は再び拒否すれば刑事告発につながると語気を強めます。
＜中島議長＞
「再度出頭拒否、提出拒否ということになれば、刑事告発ということになっていくと思いますけども、百条委員会は百条委員会なりのしっかりと最終的な結論は出したいと思います」
百条委員会の調査が終盤を迎える中、まずは8月8日に提出期限が設定された卒業証書の提出に田久保市長が応じるのか、その判断に注目が集まります。
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