
学歴の詐称が指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長を巡り、問題を調査する「百条委員会」が7月11日に初めて開かれました。職員が証人として立ち、広報紙を作る上で市長と経歴を確認していく過程を明らかにしました。
田久保市長の学歴詐称疑惑を解明するために開かれた百条委員会の初会合。最終学歴が記載された「広報いとう」を作成した担当の課長が証人として立ちました。
<百条委員会 井戸清司委員長>
「(広報が)どのような事務手続きにより、作成され、発行されるに至ったかについてお伺いします」
<伊東市 山下明子秘書広報課長>
「履歴書をもとに6月4日に広報いとうの原稿を作成しています」
<百条委員会 重岡秀子委員>
「(卒業証書の)コピーを取ろうとしたら、その時に市長にそれはやめてくださいと言われた?」
<山下秘書広報課長>
「ちゃんと(卒業証書を)見たっていうところの証拠を残すために私としてはコピーを取らせていただけませんかというご相談はしましたが、今までのやり方等も踏まえて、そこまで必要ではないでしょというお話をいただきましたので。では、それは結構ですということで(市長と)お話をしました」
焦点となるのは”卒業証書”。百条委員会は、田久保市長に対し”卒業証書”とした書類を7月18日までに提出することを求めると決定しました。
<伊東市 中島弘道議長>
「弁護士さんの金庫にしまわれているというものをですね。それをこちらに提出していただくことを求めます」
請求書を受け取った田久保市長ですが、書類提出については明言を避けました。
<伊東市 田久保真紀市長>
「(請求書を)持ち帰りまして、しっかり中身をまず拝見いたしまして、それから百条委員会の記録の方もぜひ確認させていただきまして、対応についてしっかりと考えたいと思います」
百条委員会側は…
<井戸委員長>
「やっぱり上申されて、検察の方にその卒業証書であろうって言われているものが渡ってしまうと、ほんとに2度と出てこない可能性もありますので、やはり我々としては、1日も早い開催をした中で市長に対して提出を求めるということをやってくという意味では、きょうやったということは非常に意味があると思ってます」
期日の18日までに書類を提出しなかった場合、罰則を科されることもあり重要な局面を迎えています。