
静岡県は7月9日、県内で2025年の2人目の麻しん(はしか)患者が確認されたと発表しました。
県によりますと、7月7日、西部保健所に発熱、発疹を訴える患者から相談があり、西部保健所が管内医療機関への受診調整を行いました。この患者の検体について、県環境衛生科学研究所で遺伝子検査をしたところ、7月8日に麻しんと判明したということです。
患者は、西部保健所管内に住む40代の男性で、6月22日にベトナムから帰国しました。予防接種は2回接種済だということです。7月6日に発熱し、翌日に発疹が出現、7月8日に解熱し、快方に向かっているといいます。
現在、調査により特定できている接触者については健康観察を進めていて、発症した場合には直ちに受診するようお願いするなど、感染の拡大防止に努めていくとしています。
患者は、周囲への感染性を有する期間に、不特定多数の人と接触した可能性がある施設を利用していたといて、施設名を公表しました。
【施設名】さわやか菊川本店
【所在地】菊川市加茂6088
【患者の滞在日時】2025年7月5日(土)午後6時~7時頃
麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以内と言われているため、現時点で当該施設を利用しても、感染の心配はありません。
県は、麻しん患者と接触した場合は、接触後最大21日間、体調に注意し、発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診するよう呼びかけています。