
静岡県は5月30日、マダニにかまれ「日本紅斑熱」に感染した80代の女性が死亡したと発表しました。県内で2000年以降、日本紅斑熱患者の死者は8人目です。県はマダニにかまれないよう注意するとともに、発熱や発疹などの症状が見られたら早めに医療機関を受診するよう呼び掛けています。
県によりますと、死亡したのは中部保健所管内に住んでいた80代の女性です。
女性は5月22日頃に全身の脱力感、倦怠感が現れ、3日後の25日に医療機関を受診、入院しました。入院時の検査で肝機能障害や腎機能障害が判明し、翌26日に容体が急変し、敗血症により死亡しました。
女性は草取り中にマダニにかまれたということで、大腿部に刺し口があり、県環境衛生科学研究所の検査の結果、日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出されました。
県によりますと。2000年以降、県内で確認された日本紅斑熱患者の死者は8人目です。
日本紅斑熱はマダニにかまれることで感染し、2日から8日の潜伏期間の後、高熱、発疹が現れ重症化した場合は、死に至ることもあります。
県では、マダニにかまれた場合は、体調の変化に注意し、発熱、発疹などの症状が現れたら早めに医療機関を受診するよう呼び掛けています。