
静岡県は5月27日、マダニにかまれたことによって発症する「日本紅斑熱」の患者が新たに1人確認されたと発表しました。2025年に入って5人目となります。最悪の場合、死に至るケースもあり県は野外での活動の際、注意するよう呼びかけています。
県によりますと、新たに感染が確認されたのは静岡県中部に住む80代男性で5月に発症した患者です。男性は発熱の症状が出ているほか、発疹や肝機能障害も確認されています。
マダニにかまれた自覚はないものの、発症前に野外での散策や畑仕事をしていて、太ももにマダニのものとみられる刺し口が確認されています。検査の結果、日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出されたということです。
男性は27日の時点で入院中ですが、快方に向かっています。
日本紅斑熱はマダニにかまれてから2日から8日程度の潜伏期間を経て、高熱・発疹が現れ、重症化すると死に至るケースもあり、静岡県内では2020年以降、47人の感染が確認され2人が死亡しています。
県は例年4月から11月にかけて患者が発生することから、野外での活動の際は長袖、長ズボンの着用などで肌の露出を減らすことなど、マダニにかまれないように対策をするよう呼びかけています。