
静岡県は5月12日、マダニにかまれたことによって発症する「日本紅斑熱」の患者が新たに3人確認されたと発表しました。最悪の場合、死に至るケースもあり県は野外での活動の際、注意するよう呼びかけています。
県によりますと、新たに感染が確認された3人は50代から80代の女性で、いずれも4月に発症した患者です。
3人は全員、発熱の症状が出ているほか、入院後に発疹もありました。いずれもマダニにかまれた自覚はないものの、マダニのものとみられる差し口が確認され、検査の結果、日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出されたということです。
日本紅斑熱はマダニにかまれてから2日から8日程度の潜伏期間を経て、高熱・発疹が現れ、重症化すると死に至るケースもあり、静岡県内では2020年以降、46人の感染が確認され2人が死亡しています。
今回感染した3人は、いずれも快方に向かっているということです。
県は野外での活動の際は長袖、長ズボンの着用などで肌の露出を減らすことなど、マダニにかまれないように対策をするよう呼びかけています。