
静岡県内で「りんご病」として知られる伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)の流行が警報レベルに達しました。県によると、4月21日から27日までの1週間で、医療機関1か所あたりの患者数が2.07人となり、警報レベルの基準値2人を超えたということです。警報レベルとなったのは2011年6月以来です。
りんご病は、主に子どもがかかるウイルス性の病気です。頬や手足に特徴的な発疹が出ることから、この名前で呼ばれています。
県によりますと、過去の流行では6月から7月にかけて患者が増える傾向があり、4月21日から27日までの1週間の患者の年齢は5歳以下が約60%、6~9歳が約30%でした。
症状は、10日から20日の潜伏期間の後に頬に鮮やかな赤い発疹が現れ、続いて手や足にレース模様のような発疹が見られます。大人の場合は関節痛や頭痛が強く出ることもあるそうです。
県は「今後さらに流行が広がる可能性も考えられる」として、体調が悪いときは人が集まる場所を避け、人混みでのマスク着用や換気、こまめな手洗いなどの予防を呼びかけています。