「暑い日が続くので熱中症のリスクが非常に高まる」静岡市で37℃超え...畑で作業中の70代女性が死亡 医師に聞く命を守る予防策と初期対応

6月17日の県内は朝から気温が上昇し、静岡市で37.6℃を観測するなど、計5か所で2025年初の猛暑日となりました。気温が上がるこの先、注意が必要なのが熱中症です。静岡市では70代の女性の死亡が確認されています。

<水遊びしている子ども>
「きもちいい」

とにかく暑かった、あまりにも暑すぎた17日の県内。各地の最高気温は、静岡で全国3位となる37.6℃、さらに、静岡県川根本町で35.9℃、浜松市天竜区で35.7℃など県内5か所で2025年初となる猛暑日を記録しました。

<街の人>
「地獄だね。家に帰って早く涼しいところで寝たい」

この暑さで注意したいのが熱中症です。静岡市では17日、70代の女性が、畑作業中に倒れ、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。県内での熱中症の死者は2025年初めてです。さらに、県内では17日、計36人が熱中症の疑いで病院に運ばれました。

医師は、梅雨時のいまから注意が必要だといいます。

<かのう内科クリニック 狩野允芳院長>
「まず、体が暑さに慣れていない時期であることが1つ挙げられる。環境的な要因で急激に気温が上がったことと、連日暑い日が続くことが熱中症のリスクを増加させるので、きょうを含めて今週暑い日が続くので、熱中症のリスクが非常に高まる」

こちらの医院では、先週までいなかった熱中症疑いの患者が6月16日の週に入り、増えたといいます。熱中症にならないためにはどう対策を取ればいいのでしょうか。

<狩野院長>
「外出の際には水分をこまめに補給すること、日陰を利用し体温が上がらないようにする、防止や日傘を使用することが大切。室内では室温28℃、湿度70%を目安に環境を整えることが大切」

もしも、熱中症になった際も初期の対応が大切だといいます。

<狩野院長>
「涼しい場所に移動すること、服を脱いだり緩めたりする、安静に座る・横になる、こまめに水分を補給する、冷たいタオルや保冷剤で首、脇の下、足の付け根を冷やすのが大切」

あらためて、熱中症が疑われる場合の対応です。
▽涼しい場所に移動する
▽安静に座る、横になる
▽こまめに水分を補給をする、冷たいタオルや保冷剤で首、脇の下、足の付け根を冷やす
それでも症状が改善しない場合、狩野院長は躊躇せず、医療機関への受診や救急車を呼んでほしいとしています。

<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
では、なぜ予想を超える暑さとなったのでしょうか。気象予報士の久留島さんです。

<久留嶋怜気象予報士>
16日よりもさらに暑くなった原因はこの上空の高気圧、真夏の空気をもたらします。16日の時点では静岡県を覆っていませんでしたが、17日になりますと一気に北への張り出しを強めて、県内が真夏の空気に覆われていきました。

さらに、この高気圧がもたらす風向き、西よりの風によって、静岡市内は一気に気温が上がっていきました。フェーン現象というものが発生したんですね。西よりの風によって乾いた暑い空気が静岡市内に届きました。このフェーン現象、改めてどのようなものか説明しますと山に風がぶつかり、その空気が乾いた暑い空気となって静岡市内に降りてきたことで、静岡市内では37℃を超える記録的な暑さとなったわけです。

<井手キャスター>
この暑さはこれからも続きますか。

<久留嶋気象予報士>
はい。平年と比べてぐっと暑い気温が続いていきます。明日以降、次第に気温は下がっていきますが、油断大敵。この時期らしい梅雨のジメジメ感は続いていきますので、気温の数字にだまされず、引き続き熱中症に厳重に警戒が必要です。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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