
静岡県伊豆市は6月6日、市内の集合住宅3件について、下水道に排水していない「共用栓」であるにもかかわらず、誤って下水道使用料を徴収していたと発表しました。
誤徴収は最長17年続いていて、伊豆市は集合住宅を管理する3社に対して謝罪し、「20年前までさかのぼる」と定めた市の規則に基づき、還付加算金などを加え使用料合計15万7842円を返還します。
市上下水道課によりますと、「共用栓」は集合住宅に住む特定の複数の人が共有して使用する水道栓で、水まきや洗車などに使用されていて、排水が下水道に流れ込む構造かどうかの確認が不十分だったのが原因ということです。
今後は、部屋番号とメーター番号を突き合わせ、下水道への接続があるかを確認して、誤徴収の再発を防ぐとしています。
4月上旬、水道の料金徴収などを委託している事業者から他自治体で発生した誤徴収事例の報告があり、伊豆市でも確認を実施して判明しました。
伊豆市の菊地豊市長は「関係の皆様に心よりお詫び申し上げます。不適切な事務処理により市政の信頼が損なわれることが無いよう、更なる再発防止の徹底と信頼回復に努めて参ります」とコメントを発表しました。