
5月18日に告示された静岡県島田市長選は、現職と新人の一騎打ちの選挙戦となっています。25日の投開票を前に、島田市が抱える課題のひとつ・中心市街地の方向性を探ります。
5月中旬の週末、JR島田駅の構内では人気スイーツ「ぴよりん」の限定版を買い求める人であふれていました。ただ、駅を中心とした街なかのにぎわいは限定的。島田駅前に広がる目抜き通り、普段は人通りが少なく、閑散としています。40年ほど前は、230軒ほどあった島田商店街の加盟店、現在は80軒ほどと大幅に減っています。
<駅周辺で90年以上続く美容室の従業員>
「もう昔に比べたら全然ない、駅の周辺は。さみしいけど、お店とお店とのつながりが少なくなっちゃっている」
一方で、かつてのにぎわいを取り戻そうとする動きもあります。
<栄ロマン 大石菜々美さん>
「子どもたちのために、子どもたちが行くところがないじゃないですか。学生の寄れる場所を作りたくて」
地元生まれで現在子育て中の大石さん、市の補助金を生かして2024年11月、駅周辺に飲食店をオープンしました。
<大石さん>
「昔は駄菓子屋さんがあったりとかしたが、今は全然ない。島田市の未来を担っていくのは、この子たちなので、なるべく島田に留まってもらって、島田を盛り上げてもらいたい」
多くの地方都市が抱える中心街の衰退について、候補者は。
<染谷絹代候補(無現)>
「商店街に求める機能というのはお買い物というより、自分の休みの時間をいかに充実して過ごすか人と人のコミュニケーションができる。そんな場として様々なイベントを催し、それを仕掛けながら商店街を元気にしていきたい」
<提坂大介候補(無新)>
「若者を島田市に呼ぶことが重要だと思っていて、若い人が島田市に来る理由が必要だと思っている。それが学びの場。島田市をAIの先進都市みたいな形に、そのために大学誘致」
島田市長選の投開票は25日です。
【島田市長選】
▽染谷絹代氏(70)=無現=
▽提坂大介氏(49)=無新=