「沖縄から日本をもう1回見直して 考えてみる」佐古忠彦監督『太陽の運命』に込めた思い 5月16日から静岡で上映

アメリカ軍普天間基地の辺野古移設をめぐり、国と対峙した2人の沖縄県知事。その2人を描いた映画「太陽(ディダ)の運命」が5月16日から静岡市で上映されます。TBS「筑紫哲也NEWS23」元キャスターの佐古忠彦監督の作品に込めた思いを聞きました。

沖縄県の第4代知事大田昌秀さんと第7代知事・翁長雄志さん。2人の知事に焦点をあてたドキュメンタリー映画「太陽の運命」。普天間基地の辺野古移設をめぐり、政府と対峙する両者の姿が描かれています。

監督を務めたのは、TBSの佐古忠彦さん。約30年にわたり、沖縄に足を運び、取材を続けています。

<佐古忠彦監督>
「沖縄から日本をもう1回見直して、考えてみるっていうテーマがずっと私の中にあり、また作品を作ることができ、そして、全国で公開が進んでいるのは、とてもありがたい」

佐古さんが手掛けた映画は、すべて沖縄をテーマにしていますが、今回は初めて沖縄の現代史を題材にしました。

<佐古監督>
「(沖縄の)現代史を題材にしたいと考えていたが、その中でも30年の辺野古を巡る歴史が現代史を明確に表すもの。特に辺野古基地問題で言うと、起点にいたのが大田知事。そして、最初は辺野古への移設を推進しながら、最後はまたその辺野古に苦悩して、そして現職のまま亡くなる翁長知事。この2人は沖縄の現代史において欠かせない存在」

今でも続く、辺野古への基地移設問題と対峙した2人を描いた「太陽の運命」。ここ数十年の歴史を見てきた人はもちろん、当時を知らない若い世代にも観てもらいたいといいます。

<佐古監督>
「若い世代の方にも追体験できるものがあると思う。事実認識を共有し、やっと議論が始まると思うので、ぜひとも広い世代の方にご覧いただいて、これからどういう道を歩むべきなのか。戦後80年という年に、ぜひとも考えていただけたらとてもありがたい」

「太陽の運命」は16日から、静岡シネ・ギャラリー(静岡市葵区)で上映されます。

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