
5月17日から始まるラグビー「リーグワン」のプレーオフ。レギュラーシーズンを4位で終えた静岡ブルーレヴズが悲願の頂点に挑みます。
ブルーレヴズは、12チーム中4位となり、クラブ創設4年目で初のプレーオフ進出を果たしました。
レヴズは4年前、実業団チーム・ヤマハ発動機ジュビロから日本初のプロラグビークラブとして生まれ変わりました。最初のシーズンは、新型コロナの集団感染の影響で開幕から3試合を不戦敗でスタート。2023-2024シーズンまでの3シーズンはいずれも8位に沈みました。
しかし、2024-2025シーズンは快進撃をみせています。
中でも大ブレイクを果たしているのがルーキーの北村瞬太郎選手です。スクラムハーフながら、リーグ2位タイの14トライ、新人賞候補にも挙がっています。その活躍を指揮官も称えます。
<藤井雄一郎監督>
「あまり北村、北村と言うと調子に乗るので、言わないようにはしてますけど本当に今、うちが勝つための一つの大きな役割を彼が果たしているんじゃないかなと思いますけど。」
ヤマハ発動機時代から2024年まで、絶対的なスクラムハーフだった矢富コーチは。
<矢富勇毅コーチ>
Q.どういうところが光ってる選手なんでしょうか?
「もうやっぱりまず運動量スクラムファールで走って、その後内側にサポートするって、あれだけのトライ取れるって、もうさすがの僕でもできなかったので。結果が出てきてるとは思うんでね。その自信を積み重ねていって行けるところまで突っ走ってほしいなというふうには思いますし、で、僕はまだ抜けてないですかね」
<北村瞬太郎選手>
Q.矢富コーチにお話を伺い、あんなに走れるのはすごいと評価されていましたが?「うれしいです。やっぱりスピードの部分が一番の強みなのかなって思っています。そこはすごいリーグ外でも通用してる部分だなと思います。チームが良い方向に向いてくれていて、全員で戦えているんで。結果、僕個人の結果が出ていると思っています」
北村選手のほかにも、2024-2025シーズンは若手が躍動。チームに活気を与えています。10年前、ヤマハ発動機時代に日本一を経験したベテラン・日野選手にチームの雰囲気を聞くと。
<日野剛志選手>
「本当に試合に出た選手、出た選手が本当に活躍するので、そういった競争が普段の練習からも行われてます」
Q.優勝した2015年のチームの雰囲気と今のこのチーム雰囲気は、どういう違いや共通点がありますか?
「本当に雰囲気に関していうと似てきていて、本当にチーム一丸となって、腐る選手もいなく、全員がチームのためにできることをやるっていう。本当にそのチームの一体感みたいなのは、前回の優勝時も感じましたし」
Q.プレーオフが終わったときにどんな景色をみていたい?
「学生時代を含めて日本一とか優勝に縁がない選手が多いチームなので、本当に日本一を、優勝することで、本当に人生がみんなの人生が変わるような、そういった瞬間を見たいです。静岡県内全域の皆さんにそういった感動みたいな届けられると思うので、その県を一つにするという意味でも、自分たちが優勝できるように景色を変えれるように頑張りたいと思います」
上位6チームで争うプレーオフ。4位のブルーレヴズは準々決勝で5位の神戸と対戦します。神戸とは2024-2025シーズン2戦2勝。5月10日にも対戦しましたが、僅差の勝利でした。3度目の戦いも激闘が予想されます。悲願の頂点へ、静岡から後押ししましょう。