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調査は埼玉県八潮市や富士宮市での道路陥没事故を受け、第1次緊急輸送路になっている県管理の国道382キロを対象に実施した。
地中レーダ探査で、路面陥没の可能性が高い「異常反応」を示した20カ所のうち、河津町と伊東市でそれぞれ1カ所、伊豆市で3カ所、30センチ程度の空洞が確認された。
河津町と伊豆市湯ケ島はアスファルト舗装下の路盤材の砂の流出、伊東市と伊豆市門野原、同月ケ瀬は下水道管の残置や用水管破損などによる砂の流出で空洞化したと推定される。伊豆地域に集中していたことについて、県道路保全課の担当者は「山間部が多く、水が集まりやすい集水地形であることなどが要因と考えられる」とした。
このほかに異常反応を示した15カ所は10センチ以下の空洞で、路盤材を敷き直して復旧した。
県はこれまでも月3回の道路パトロールなどの道路点検を行っている。同課の川口貴弘課長は、すぐに追加の空洞調査を行う必要はないとの認識を示した上で「さまざまな情報や知見を踏まえ、どのような調査が効果的か、対応を検討していく」と話した。