「地元で同じ授業を受けられる」小規模校でも専門性の高い学びを…中山間地域の高校でセンター配信型の遠隔授業=静岡

静岡県は、4月10日から中山間地域の高校を対象に遠隔授業を始めました。教員の数が少ない小規模な学校でも専門性の高い学びを確保することが目的です。

<生徒>
「気をつけ、お願いします」
<教員>
「物理の授業ですが、遠隔配信ということですが、聞こえてますか」

静岡県立松崎高校では、4月10日から遠隔での物理の授業がスタートしました。授業を受けるのは、理系の3年生4人です。

松崎高校では、2年前から物理を専門とする教員が不在で、化学の教員が代役を務めていました。県内の中山間地域の小規模校では教員の数が限られ専門性の高い科目の授業が難しいのが実情です。そこで、県が2025年度から始めたのがセンター配信型の遠隔授業です。

静岡県掛川市に新たに設置された「遠隔授業配信センター」からオンライン会議のシステムを活用し、電子黒板を使って生徒とやり取りします。

<静岡県教育委員会高校教育課 増田香里教育主幹>
「センター配信を使って、特に専門性の高い授業を届けることで、生徒の学びの多様性を保障するということで、今回この事業が立ち上がりました」

2025年度は、物理の教員1人が静岡県立松崎高校と伊豆総合高校土肥分校、浜松湖北高校佐久間分校の3校に遠隔授業を配信します。

<遠隔授業を受けた3年生>
「特に対面でやるのと変わらずにできそうだなと思ったので、これからこういう形でできるのに、とてもワクワクしています」

<松崎高校 芳岡遵一副校長>
「地元で他の地域と同じ授業を受けることができる、松崎の外に出なくてもいいよ、というところが示されたんじゃないかなと思っております」

県は、今後、各学校同士をつないで一緒に学び合う機会も設けていく方針です。

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