「沼津倶楽部」新たにギャラリー開業 作品展示、カフェも

池に飾られた二階堂さんの作品(中央)。庭や池を含めた空間全体で作品を楽しめる=沼津市千本郷林の沼津倶楽部 沼津市千本郷林の国登録有形文化財を活用した宿泊・飲食施設「沼津倶楽部」は5日、施設内に新たにギャラリーを開業する。宿泊棟「別邸」のロビーを主な展示会場に、庭や池なども含めた別邸全体で作品を楽しむ空間を構成。新たにカフェも営業し、芸術を通じて地域と交流する場を目指す。
 初回は24日まで、伊豆市修善寺の陶芸家二階堂明弘さんの作品を展示する。ロビーや池には水を張った鉢などが置かれ、富士山の地層を浸透した水の流れを空間全体で表現した。宿泊棟の1室にも飾る。
 ギャラリーの運営は「イマトギ」(沼津市、細見信彦社長)が担当。午後1~5時は「茶屋」として、二階堂さんの器で特製のタレを絡めた「数寄(すき)餅」とお茶を提供する。細見社長は「沼津倶楽部は敷居が高いと感じる地元の方が多い。作品鑑賞を通じて、より地域の方が親しめる施設にしたい」と語る。
 沼津倶楽部は1913年、旧ミツワ石鹸の社長三輪善兵衛の別荘として建てられた。数寄屋造りの北棟と南棟、長屋門は国の登録有形文化財で一部はレストランとして活用。ギャラリーを設ける別邸は2008年に建てられた。

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