国民スポーツ大会・少年男子の静岡代表、MF小柳希碧(常葉大橘高)とFW澤田卓磨(清水エスパルスユース)をピックアップ

静岡代表のMF小柳希碧(左)とFW澤田卓磨


国民スポーツ大会(旧国体)の出場権を懸けたサッカーの東海ブロック大会が7月12日、静岡県内で行われ、少年男子の静岡が三重を4−0で下して2年ぶりに本大会出場権を獲得した。

静岡はシュート数でも14対0で圧倒。昨年は三重に0−1で敗れて本大会の連続出場を52で止められたが、しっかりとリベンジに成功した。

10月に滋賀県で開催される本大会に向けて、攻撃のキーマンとして期待されるMF小柳希碧(常葉大橘高)と、FW澤田卓磨(清水エスパルスユース)を紹介する。

MF小柳希碧(のあ、常葉大橘高)


「今年は絶対に負けられない」という重圧がのし掛かったせいか、チーム全体に硬さが見られた三重県との代表決定戦。周りを勇気づける貴重な先制点を呼び込んだのは、この背番号11だった。

前半17分、浮き球の右クロスに突っ込み、体全体でゴールへ。「ヘディングでいこうとしていたけれど、足に当たりました。自分がイメージしていたゴールとは違ったけれど、入ってよかったです」。ここぞという場面で、テクニシャンが泥くさく大仕事をやってのけた。

主戦場は中盤左サイド。目を引くのはボールを持った時の軽やかな足さばきだ。まだ線は細いが、切れのあるフェイントでサイドを果敢に切り開いていく。

小学時代は静岡市葵区のフォンテ竜南ファイターズ、中学時代は清水区を拠点にするサルファスでプレーした。

静岡は昨年、東海ブロックで敗れて52大会連続出場していた本大会への切符を逃した。「今年はまた何十年と記録をつないでいくスタートだと思っていたので、絶対に本大会に行こうという強い気持ちでした」。大きな重圧の中で結果を残し、試合後の表情には安堵感が漂った。

10月の本大会に向けて、期待のサイドアタッカーは「自分のストロングポイントはドリブル。今回のように自分の強みを生かしてチームに貢献して全国優勝できたらと思います」と力強く話した。

FW澤田卓磨(清水エスパルスユース)


三重との代表決定戦ではネットを揺らすことはできなかったが、最前線をかき回して静岡の攻撃をリード。10番らしい迫力あるプレーを随所に披露した。

前半17分のアシストは狙い通りだったという。「相手がラインを高く設定していたので、チームとしても裏を狙おうと意識していました」。最終ラインの背後に飛び出してボールを受け、巧みな切り返しからクロス。小柳の先制ゴールをお膳立てした。

裏への抜け出しも力強いポストプレーも、ドリブルでの仕掛けも、高いレベルでこなす万能型フォワードだ。小学時代は静岡市の横内SSS〜キューズFCを経て、4年生から清水エスパルスの下部組織に入った。

まだ高校1年生。清水ユースでは先輩の影に隠れて定位置を確保できておらず、後半から切り札として投入される試合が多い。「限られたチャンスを生かすことが大事なので、その中で結果を残せるかどうか。今日も点を決められなかった。フォワードはそこが一番大切だと思うので、次に生かしたいです」。数字にこだわってプレーを続けている。

10月の本大会で全国優勝するためには、ストライカーとしての働きが欠かせない。「10番をつけさせてもらっているので、自分が点を決めてチームを引っ張っていきたいです」と覚悟をにじませた。
シズサカ シズサカ

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