
「味処 道」オーナー・鈴木勝さんのご子息!
鬼頭:実は羅雅さんは、FooTALK!に度々ご出演いただいてますヤマハスタジアム近くの定食屋「味処 道」のオーナー鈴木勝さんのご子息ということです。ヒデ:全然似てないよ!本当にお父様にはずっとお世話になっています。お店は継がなかったの?
鈴木:継がなかったです。
鬼頭:今日はFooTALK!に出るってお父ちゃんに言ったの?
鈴木:お父ちゃんにめちゃめちゃプレッシャーかけられてきました(笑)

鈴木さんの父勝さん(中央)=2024年2月
父に勧められてキーパーを始めた
鬼頭:現在26歳。ジュビロ磐田の森岡陸選手とは中学校の同級生なんですね。羅雅さんもサッカーやっていたんですか?鈴木:やってました。
鬼頭:ポジションは?
鈴木:キーパーです。小学校3年生ぐらいのとき、親父が当時ジュビロに所属してた佐藤洋平選手とめちゃめちゃ仲良くて、家にも来てくれたりしてました。
ヒデ:家族ぐるみの付き合いだったんだ。
鈴木:「やるならキーパーだぞ」みたいな親父からの圧(笑)。自分的にも洋平さんの存在がいたからサッカーやるならキーパーだなって思っていました。やり始めた後、親父は川口能活さんとも交流が生まれて、どんどんキーパーにのめり込んでいきました。
知識ある父の練習はスパルタ!?
ヒデ:やってみて楽しかったですか?鈴木:めちゃめちゃ楽しかったです。ただ、親父は歴代のキーパーの人と仲良かったから、知識を入れ込まれるんですよ。
ヒデ:なるほど。
鈴木:めちゃめちゃ練習とかに付き合ってくれるんすけど…。
ヒデ:厳しく上から来るわけですね。

鈴木:「お前、これ全然違う」とか言われました。今で言ったら、体罰レベルのキーパートレーニングをしました(笑)
ヒデ:愛情があるけども厳しい。
鬼頭:ご友人も代表のコーチをやってる方なんで、影響がありますよね~。
ヒデ:これが静岡のすごいところなんだよな~。
親父の背中を見て独立心を学んだ
鬼頭:何歳ぐらいまでサッカーやってたんですか?鈴木:高校の途中で辞めちゃいました。美容師になりたいってなって思って自分でバイトして学費を稼ぐために、高校の途中でサッカーを辞めてバイトにシフトチェンジしました。
ヒデ:急に美容師になりたいと思ったの?
鈴木:中学生ぐらいの時に親父が今の店を出しました。それまで、息子からは親父が仕事に対してあんまり意欲がないように見えてたんですよ。ただ、自分の店ってなって責任感とか増してる親父の背中を見て、将来自分で独立できる職業につきたいなって思いました。
鬼頭:お父さんの影響なんだ。
鈴木:僕、小学校4年ぐらいから中3までずっと坊主だったんすよ。親父が別に美容院なんて行く必要ねえって言って。
ヒデ:「おい勝!さっきから黙って聞いてたら、あんたひどい親だぞ!」って、いや冗談ですよ(笑)
鈴木:毎回一緒に坊主にしてました。高校になったらさすがにもう何でもいいよってなって、いろいろ髪をやるようになりました。髪めっちゃ好きで、ファッション好きだから、美容師やってみたいなって思いました。オープンキャンパスに行ったら「めっちゃ面白い、この仕事」って感じました。
中学時代、能活さんのスパイクとグローブでPKを阻止

鬼頭:お父様とは一緒にヤマハスタジアムに応援に行ったりしてたんですか?
鈴木:めちゃめちゃしてました。
ヒデ:近いもんね。
鈴木:歩いてすぐ行けます。ジュビロのホーム試合は毎回行ってましたね。最近仕事で行けなくなったんですけど。
ヒデ:当時のヒーローってどなたですか?
鈴木:やっぱりキーパーですね。それこそ能活さんに対しては、その当時は洋平さんの方が親父と仲良かったんで、幼心に洋平さんに出てほしいなみたいな感じでいました。そこからだんだん年齢が上がって、親父が能活さんと交流を持ち始めました。自分も中学最後の磐周大会で、能活さんからスパイクとキーパーグローブをもらいました。
ヒデ:お父さんのすごさですね。
鈴木:それを着けて大会に出て、今まで勝ったことなかったチームにPKで勝ちました。今まで勝ったことない磐周の3強がいて、先輩の代から決勝トーナメントでそこと当たった時に1回戦PK負けっていう負の連鎖が続いていました。
ヒデ:自分らの代もこれで負けるのかっていう空気あるよね。
鈴木:その時に能活さんのキーパーグローブもスパイクも使って、止めました。それまでPKド下手だった選手もフルで決めて、多分1本差で勝って県大会出場を決めました。
ヒデ:すごいじゃない。
鈴木:親父の店では、イメージトレーニングとして金園英学選手たちとゲームのウイニングイレブンでPKのバトルをしたんですよ。
ヒデ:座敷で?
鈴木:カウンターで。近くには能活さんのスパイクとグローブもあったりして。それで何とか県大会に出場しました。ただ県大会ではボロ負けしました(笑)
ヒデ:面白いね。エピソードが濃いね。

鈴木さんの父勝さんが経営するヤマハスタジアム近くの定食屋「味処 道」
磐田には絶対的ストライカーが必要
ヒデ:黄金期を知っているサポーターからすれば今のJ2というポジションは…。鈴木:当時、歴代ジュビロって絶対的エースストライカーがいました。黄金時代だと中山雅史さんで、その後前田遼一さんが繋いで、ジェイ・ボスロイドとかで。昨年だとジャーメインが絶対的なフォワードになってましたけど、ここからのジュビロは誰がなるんやって思います。
ペイショット選手や渡邉りょう選手がいますが、まだ覚醒はしてない。ジュビロの強化部さんは絶対的なフォワードを連れてきたり、育ててくれたりしたらと思います。
ヒデ:りょうもどっかで「これじゃいかん」って、「羅雅さん、坊主にしてください」って来るかもしれない。そのときは切ってあげてください(笑)
「森岡選手に来店してほしい」
ヒデ:選手が店に来ることはないんですか?鈴木:まだ来てくれてないんですよ。森岡が来てくれたら…。
鬼頭:同級生、同中ですから。
ヒデ:絶対来なきゃダメでしょ!
鈴木:どうやっても髪変わらんからいいやって~って毎回断るんです。
ヒデ:今まで切ってたところがあると、友達だからっていっても急には行きづらいかもしれないけど、いい機会じゃないかな?髪型変えると気分も変わったりとか、いい方向に転がったりすることもあるし。それこそ悪い流れを切るじゃないけど。
鈴木:中澤佑二選手みたいにしたらいいですね。ボンバー来たよみたいな。
ヒデ:逆にてっぺんだけボンバーで、サボテンみたいにするか。俺も切ってもらいたいな。還暦まであと6年になりましたので、新しい自分に会いたいんです。
鈴木:今日の格好的には、ちょっとダンディーな感じが…。
鬼頭:スタッフさん、バリカン持ってきて!
父は包丁、息子はハサミで人を笑顔に

鬼頭:お父さんはお料理で人を笑顔にしてますね。
ヒデ:切るのが好きな親子なんだね。包丁使ってハサミ使って、なんか切っていたいの?
鈴木:なんか切っていたいのかもしれないですね(笑)
鬼頭:今天竜にあるお店で店長をされているということです。店長ということは、お店を任されてるってことですよね?
鈴木:昨年8月から2号店を任せてもらっています。元々働いてたところはすごいお客さんが来る店で、オーナーがすごい人だったんであんまり気になってなかった部分でした。今実際自分が一番トップで「お客さんを呼ぶ」ってめちゃめちゃ難しいなって感じてます。
集客の部分も経営者の先輩の親父に相談したりとか、オーナーと相談したりとかしてます。とりあえずこれって思ったら何でも挑戦して、もし違ったらやめればいいと思っています。
ヒデ:いいですね。店にユニフォームを飾ってみようとかはないんですか?
鈴木:ちょうど今日、メルカリでブッフォン(元イタリア代表GK)のサイン入りユニフォームを見つけちゃって、買っちゃいました。お店の名前は「uno」で、イタリア語で「1」。
ヒデ:1番のユニフォームいいね。全部1番の選手だけ飾るのはどう?それ見たいもん。楽しい
鈴木:めっちゃいいっすね。参考にさせてもらいます。
「彼女作りたいメンズがいたら、かっこよくします」
ヒデ:お店のPRをどうぞ。鈴木:僕自身、メンズのスタイルも得意だし、店自体は髪質改善、ツヤ髪作るのを結構売りにしてます。梅雨の時期でうねっちゃう人とか、ツヤ髪にしたい人はぜひ来てください。今縮毛矯正ストレートの技術もすごい上がっています。彼女を作りたいメンズがいたら、来てもらえればかっこよくします。
鬼頭:え~!そんなことも!26歳の店長さんだと、学生さんも相談しやすいでしょうね。
ヒデ:好きなやつができたらこうしたいとかあるよね~。
鈴木:最近報告もらった子もいて、めっちゃ嬉しかったですね。
ヒデ:あと、私のように50代のイケオジになりたいって人も。もういいやなんて枯れちゃだめです。羅雅さんにやってもらいましょう。
鬼頭:お店は天竜川駅から車で5分、お休みは毎週月曜日ということです。羅雅さんは第1と第3の火曜日お休みです。