リカルドグラッサ選手
ーまず後半に2度連続して得点機会を阻止した場面を振り返ってください。最初はオフサイドだと思って、主審を見たら流したので、そのときはもう頭が真っ白で、下を向いてひたすら後ろに走って、相手がちょっとボールが出たなと思ったのでブロックすることができました。相手の選手にけがをさせてしまい、終わった後に謝りに行ったんですけど、既に病院に行っていたようで。どうなったかわからないですけど、早く回復して復帰してほしいと思っています。その後ボールがこぼれて、でもいちかばちかで当たってくれっていう感じで飛び込んだんですけど、運良くボールが当たってくれたので、防ぐことができました。
-先制点はグスタボシルバ選手と素晴らしいコンビネーションを見せました。
練習から自分たちのサッカーというのはボールをつなげて、ボールを持つサッカーなので。相手もそれをわかっているし、その中でバリエーションを増やし、つなぐときと背後を狙う時の使い分けというのを練習から取り組んできました。この1週間は背後の動きをすごく取り組んできたし、そうした動きだけではなく、ボールを持っている人が前を見てボールを受け渡すということはすごい意識していたので、自分がボールを持っているときにグスタボのいい動きが見えて、アシストできてよかったなと思っています。本人にとってもうれしいでしょうし、試合中に2、3回、自分がもっと質のいいパスを上げれば同じようなチャンスをつくれていたので、そこをもっと取り組んで、今後もっともっとそういうシーンを作っていきたいと思っています。
-出場停止も含め3試合ぶりの先発でした。他にも前節のいわきFC戦から計7人先発を入れ替えましたが、連係面の不安などはなかったんですか。
連係面は問題なく、普段から自分たちは練習でやっていますし、何試合かこのようなフォーメーションでやって、グスタボとかは違ったんですけど、似たようなメンバーでやっているので。自分たちのやり方や戦術、自分たちのサッカーというのは毎日みんな意識してやっているので、その面ではみんなわかっていますし、誰が出ても同じような役割だったり、チームに果たさなければいけないことは多分みんなわかっているので、そこは大丈夫でした。ここから大事になってくるのは、今日出ていなかった人も、新しく来た人も、これからどれだけ安定感を持ってやれるかということです。今首位の水戸も連続して安定した試合を続けてきたことで上位にいるので、自分たちがそこをいかに安定して勝ち続けるか、いい試合ができるのかがポイントになってくるかなと思います。
-なぜ今季の磐田は上位の相手には強いが、下位には結果が出ていないんでしょうか。
やっぱり下位のチームというのは、どっちかといったら自分たちでラインを引いて蹴ってくるチームなので、そこを攻略できていないのが一つのポイントですし、自分たちがボールをつなげて、相手を引きつけて背後とか、そういうのが得意な部分もあるので。いわき戦とかはプレッシャーが来ていた中で自分たちが背後に入れられなかったので、ちょっと苦しみました。毎試合チームのスタイルも変わってきますし、試合によって自分たちのバリエーションをいかに実行できるのかがすごい大事だってくるので、下位だからとか上位だからとかじゃなく、やっぱり1試合1試合に集中して対策を組んでいきたい。これからはミスが許されなくなってきますが、その中でもしっかりポイントを積んでいけるようにしたいと思います。