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ジュビロ磐田はまさかの3連敗で9位に後退しました。この状況からいつ抜け出せるのか。J1昇格へ、次節5月3日、アウェーのFC今治戦が非常に大事になってきました。助っ人選手も今治戦の重要性を理解して臨みます。
リカルドグラッサ選手

-3連敗と厳しい状況を打開するためには。
チームとしてもどう打破するかというところを話していますが、やっぱり自分たちにできることは地に足をつけて日々の練習からしっかりやっていくことだと思います。魔法のようなことはないので、日々の練習をまずしっかりやっていくというところだと思います。
何より忘れてはいけないのは、この38試合という長丁場のリーグの中で完璧なシーズンを送るチームはないですし、今自分たちが陥っている状況がシーズンの中で一番きつい状況になっていると信じたいです。
山口戦もそうでしたが、大分戦も自分たちのプレーのボリュームがすごく良かったと思いますし、最初の方のチャンスが決まっていればまた違う試合になっていたと思います。難しいリーグの中で一つ一つのプレーで状況が変わってしまうこともありますが、そういったディティールを詰めていくことが大事なのかなと思っています。
-グラッサ選手のロングフィードが攻撃にアクセントを付けています。
自分の中でチームの何かを変えようと思って長いボールを出しているわけではないというのをまず言いたいです。チームとして今、ポゼッションのスタイルが確立されてきている中で、自分たちはパスを回すためにポゼッションをしているわけではありません。
監督からも良いオプションがあれば、そちらを選択していいという話は常々聞いていますし、そのうちのやり方の一つで僕がロングボールを出しているというところもあります。
鳥栖戦で謙(倍井選手)に出したボールであったりとか、山口戦で昂志郎(角選手)に出してシュートまで繋がったとか、拓朗(江崎選手)が大分戦でりょう(渡辺選手)に出したボールもありますし、それが自分たちの一つの武器であった上で、どうやってポゼッションをしていくかということが大事だと思います。
相手の状況によっても、相手の守り方によっても変わりますし、常に良い選択をしてまず前でプレーできる選択をすることがいいことなのかなと思います。
-まず前を向くことを意識しているんですね。
山口戦で相手は自分たちをはめてきた中で、なかなか前に対する選択肢がなかったというところで、他の試合に比べたらロングボールでのパスがうまくいかなかったところはありましたが、チームとしては常に前に良い選択肢があれば、そちらを選択するというところが全員に対して言われてることでもあるので。
自分たちがどうやってフリーなスペースを見つけて、ボールを持った選手がフリーであれば、前の選手がうまく動き出しをしようということをずっと繰り返しながら、それができなければパスを繋いで、うまくいったときにロングボールを出していくことが大事だと思います。
ここまで3試合は、なかなか自分たちがうまく攻撃を完結することができなくて、点を取れていない状況が続いています。今治戦までそこまで時間がありませんが、今日はいいトレーニングができたので、明日もしっかり準備をして、今治戦ではうまく自分たちのサッカーを表現して、しっかり得点を取れるゲームができるようにチーム全体でやっていくだけなのかなと思います。
-映像で見た今治の印象は。
何試合か見ています。秋田戦も確か引き分けに終わった試合があったと思うんですけど、うまく特徴をつかむために相手の試合は常々見ています。センターバックがしっかりしていて、球際の部分でしっかりハードワークできるチームだと思って、そこを見ています。
前に2人、強力なブラジル人がいて、僕たちディフェンス陣がしっかりやらなければいけない。山口戦は2-1で逆転した試合だったと思いますが、今治の10番の選手がうまくクロスを上げて、最後にヘディングで逆転して逃げ切った試合でした。しつこく、我慢強くプレーできるチームだと思っているので、そこを把握した上で試合に入りたいと思っています。
今治だけではなくJ2はクオリティーが高いチームが多いので、そのチームに対して自分たちが何ができるかというところが大事になってくると思うので、相手の特徴をうまく把握したいです。
マテウスペイショット選手

-チームが苦しい状況に陥っています。
悔しい気持ちはすごくあります。ただチームとしてここまでやってきた信念は変えてはいけないと思いますし、シーズンの最初にうまくスタートダッシュができていた頃のチームの気持ちも思い出して、どうすればこの状況を打破できるかというのはチーム全員が考えていかないといけないと思いますし、僕たちはそれができるチームだと思っています。
自分たちを信じていることは変わりはないので、その一歩目として次の今治戦でしっかりプレーをして、しっかり勝って帰れるように。状況を変えるためにはそれしかないと思うので、やっていくだけなのかなと思います。
-次戦勝つために最も必要なことは。
この数試合、自分たちに足りなかったことを考えると、戦う気持ちの部分であったり、デュエルで勝つっていう気持ちが相手のチームに比べると、少し足りなかったのかなというところを感じています。
自分たちのプレースタイルが確立している分、相手チームはそこをしっかり分析をしてきて、うまく自分たちに対してはめてやってくるチームが多いです。自分たちがラインが高いチームだからというところで、ロングボールを使ってくるチームが多いので。
ただ本当にサッカーの根本を考えると、自分たちが1対1に勝つことができればこういった試合は起きないわけで、そこの部分をまずもう一度見つめ直して、チーム全体でデュエルの部分でしっかり勝てるチームになるように、そういったところもしっかり意識をしながら今治戦は戦っていきたいと思っています。
-対策されていることが現在の状況につながっている。
この3試合で対戦した相手はスタイルが似ていると思っていて、どちらかといったらロングボールをうまく使いながら、デュエルのところでしっかり違いを見せるようなチームだったと思います。
自分たちのスタイルがちょっと確立してしまっている以上、相手からしたら僕たちがどういうプレーをするかというのは少し読みやすくはなってくるとは思います。ただ自分たちのクオリティーをすごく信じているところはあるので、対策された上でもそれを上回るような試合をしないとダメだと思っています。
相手を上回る一つの大事な要素としてはさっき言ったこととかぶりますが、1対1の部分であったり、球際のところでどれだけ勝っていけるかというところが大事になってくると思うので、その姿勢をチーム全体で見せて、次の試合に生かすことができないと、これから先戦っていくことも厳しいのかなというところもあるので、本当にそこはチームでしっかりフォーカスして戦っていけたらなと思っています。
何より一番ダメだと思うのは、もちろん今状況が悪くて結果が出ていないところはありますが、負けたからといってそれが全てダメという思い込みをしてはダメだと思っています。
自分たちはクオリティーがあるのは間違いなく、自分たちが分かっているところでもあるので、こういった悪い試合でもどこが良かったかというのを考えながら、それと同時に試合の間隔が短いので難しいところではありますが、修正しないとダメなところをしっかり修正して、次の試合に向けてやっていくべきなのかなと思っています。
-今治戦で個人的にどんなプレーを見せたいですか。
今治に関しては何試合か見てきてますし、本当に球際が強く来るチームだと思っています。そのチームに対して自分が何ができるかといったところで、周りは僕のゴールを期待していると思うので、ゴールを決めることが一番チームに対して貢献できることだとは思っています。
ですが、そういったプレー以外でも、例えば自分が動いてスペースを空けて誰かが入ってくるであったり、ポストプレーだったり、前からの守備だったり、そういったところもしっかり見せながらチームに貢献していきたいと思ってますし、チームとして球際の部分にしっかりフォーカスして、そういった姿勢を自分から見せられるようにやっていきたいので、真摯に戦っていきたいと思っています。
-勝利を期待しています。
サッカーって相手も11人いるスポーツなので、何が起こるかわからないスポーツだとはよく言われると思っていますが、自分たちで状況を変えられるスポーツでもあると思っています。
この状況を招いたのも自分たちですし、この状況から抜け出せるのも自分たちしかいないので、そこはチーム全体で戦ってまた勝利を見せることができればと思っています。
自分たちはこれまでこの状況になる前も、そういったチームの姿勢を見せてきたと思うのでそれをもう一度改めて見せることができるように頑張っていきます。
ジョルディクルークス選手

-勝てない状況が続いています。
一つの勝ちというのが一番必要です。そのために自分たちが何ができるかと言ったら、もっともっと相手の脅威になるように攻撃のところで改善しなければいけない。それができるようになれば自然と勝ちに繋がっていくんじゃないかと考えています。
-クルークス選手の守備の負担も増えています。
自分のフィーリングは全然問題ないです。ただ本当に試合が多いので、リカバリーはきちっとやっているつもりです。優秀なトレーナーの人たちがいるので、プロフェッショナルとしてリカバリーすれば、特に今問題を抱えていることはないです。
-これまではサイドに張っていましたが、最近は中に入ったりしています。
もちろん相手も自分たちを分析しますし、ボールを外で受けられないなら受けるところに入ったりとか、ちょっと形を変えてやっています。ですが、基本的に特別なことをやっているわけでもないし、どこがチャンス作れるかとか、ゴールできるかとか、工夫しながらやっています。
選手もスタッフを信じていますし、1勝さえすれば全てがガラッと変わるんじゃないかと思います。
-試合中にジョルディ選手がダッシュしてボールを奪いに行ったりして、会場をあおるようなプレーがありますが、意図や狙いは。
今こういう状況ですし、特にそういうスイッチを入れたい。自分たちを支えてくれている人たちのためにも、自分たちはやらなきゃいけない。
そういうものもやっぱり自分の中にもあるし、そのために攻撃でスイッチを入れるときもあれば、ディフェンスの中でスイッチを入れることもあるし、そういうのは意識してやっています。
-それは会場だけじゃなく、チーム全体へのメッセージでもあるんですか。
勝つために必要なこととしてやっています。自分自身も経験のある選手になってきて、若い選手たちに示すというところもあるし、もちろん自分自身のためにもやっている。選手にそういうメッセージが伝わればいいなと思っています。
-それはリーダーシップグループ(副主将)になっての自覚ですか。
自分がリーダーシップグループに入る前から、経験がある選手としてチームを引っ張るというのも自分の役割だと思っていました。ピッチの上だけでなく、ピッチの外でリカバリーしたり、筋トレしたりとかそういうところも若い選手に伝えていっています。
チームが勝つためにも、自分自身が自分に勝つためにもすごく必要なことだし、それをずっと続けていけばキャリアはいいものになってくる。リーダーとして余計にそう思ってやっています。
-FC今治の印象は。
今治はすごくいいチームで、今調子いいというのは分かっています。自分たちが今やらなければいけないこと、特に裏に抜けたりとか、攻撃の部分をたくさんやらなければいけないし、こぼれ球とかは必ず拾わなければいけない中でデュエル、戦わなければいけない。
監督が自分たちを信じてコーチしてくれていて、その中で若い選手はやっぱりミスを恐れたりというところが多少なりともあったりすると思いますが、そういうところも恐れずに、話してあげられる感じを作ったり、そういうことが自然とチームを押し上げていく。
自分たちのサッカーにフォーカスして戦えば自然といい結果がついてくると思います。
