FC今治戦で今季初先発となったジュビロ磐田の渡辺りょう選手、古巣の藤枝MYFC戦に意気込み語る

5月3日のFC今治戦で、ジュビロ磐田のFW渡辺りょう選手が今季初先発しました。今治戦はゴールを決め、5月6日のコンサドーレ札幌戦も攻守で献身的な動きが光った渡辺選手が、古巣の藤枝MYFC戦(5月11日、ヤマハスタジアム)に向けた意気込みを語りました。

渡辺りょう選手


-直近2試合でチームはがらりと変わりました。

理由は一つではないと思うんですけど、攻守において自分たちがゲームコントロールするっていうところ、ただボールを握るだけじゃなくて、背後へのランニングだったり、守備への切り替えのところだったり、ここ2試合うまく出せているところがチームとして少し変わったんじゃないのかなと思います。

-最前線でのプレーで意識していることは。
もう走り続けることだけで、やっぱり一番前の選手がどれだけ走って攻守において走れるかというところが鍵になってくると思っていました。ただそこをもっともっと自分としても回数であったり、ランニングの質というのは同時に増やしていかなければいけないと思うので、そこは試合を積み重ねながらも、自分としてはもっともっと積み重ねていきたいなと思います。

-藤枝MYFC時代の磐田戦は得点を挙げたり、退場もあったりとインパクトを残しました。
はい、いろいろありました(笑)

-藤枝時代に磐田と対戦するときはどんな気持ちだったんですか。
もうめちゃくちゃ楽しみな気持ちしかなくて、やっぱり静岡といえばエスパルスかジュビロというビッグクラブが二つあって、僕は沼津、藤枝といたので、そこに対するいわゆる憧れがあったので、藤枝のときはいかにそういうクラブに対して、下のクラブがチャレンジできるかというところをすごい楽しみにしていた試合でもあったので、自分の中でも非常に思い出に残る試合ではあったかなと思います。

-今度は逆の立場になりました。
上下は考えていませんが、多分向こうも僕がそのときそういうふうに思いを抱いてたように、そういう思いで来ると思うので。ただ自分たちはそれ以上のエネルギーだったり、結果ももちろんそうですし、内容というのを見せつけた上で勝つっていうことが非常に大事かなと思うので。本当にいい相手だと思うので、しっかりとチームで準備して戦いたいなと思います。
-藤枝の須藤監督について。
走り続けて、最後の最後のところで、守備でも攻撃でも走り続けた選手に最後、ボールがプレゼントという形で転がってくるというのはずっと言われていたので。あとは点を取る姿勢だったりとかは須藤さんの下で学んで、それを自分のものにして、そのときはセレッソに移籍できたりとか。自分にとってのさらに武器になったので、須藤さんに教わった武器というのを、離れてからもずっと磨いていたので、その武器を須藤さんに見せるじゃないですけど、試合の中でしっかりと発揮して、このチームの力になれればいいかなと思います。

-今季序盤はなかなか出番がありませんでした。
もちろん一番悔しいですし、ただ自分が出られない理由っていうのも分かってはいたので、そこと向き合い続けて、やっぱりやるしかなかったので。必ず自分の力がチームの力になるときが来るというのは考えていたので、そういう気持ちが、チャンスが来たときにチャンスをつかむじゃないですけど、そういう結果に繋がったんじゃないかと思います。

-課題というのはどの辺りだったんですか。
ちょっとけがが多かったので、そこを含めてまずけがをしないというところ。多分一番はそこだと思っていたので、けがが一番の課題かなと思ってやってました。

-チームは長いトンネルから抜け出せそうというところで藤枝と対戦します。この一戦の持つ意味は。
どの試合も意味はあると思います。ただその中で同じ県内で、相手も攻撃的なサッカーをしてくる自分たちと似たようなサッカーをしていると思うので、そういったチームに対して自分たちが積み上げてきたものをどれだけ出せて、さらに結果で証明できるかというところだと思うので、非常に大事な試合になると思いますけど、変に捉えすぎずも、しっかりとチームで準備をして戦いたいなと思います。
-渡辺選手が守備のスイッチを入れてくれたときに、角昂志郎選手も連動しています。
昂志郎も走れる選手なので、やっていて僕自身もやりやすいですし、ただもっとお互いのコンビネーションだったり、前線のコンビネーションというのはもっともっと増やしていけると思うので、そこからゴールに迫る回数だったりというのは、もっとチームとして増やしていきたいかなと思います。

-ようやく渡辺選手が今季の磐田のサッカーにはまってきました。その要因は。
要因というと難しいんですけど、(試合に)出なくても考え続けなければいけないし、やり続けないとその先はないっていうふうにずっと自分には言い続けていたので、チームの力になれていないときでも、どうやったら自分がチームの力になれるのかというのを本当に毎日考え続けて、練習をやり続けて、今があると思うので、それが一つチームの形をして、そういうふうに自分も力になれるというのも嬉しいですけど。ただ僕らが今年目指しているのは優勝ですし、そこを忘れないように、自分自身、毎試合積み上げていかないといけないと思うので、そこは自分が出られたからOKじゃなくて、出られたからこそより継続して、より良いものにしていかなければいけないので。その気持ちを忘れずに毎日取り組んでいきたいなと思います。

-今の藤枝の印象は。
いいチームだと思います。やっぱり攻撃的なチームなので、どの試合を見ていても必ず決定機の数が多いですし、ただ最後のところで決め切るところだったりというのが、もしかしたら少し足りていないかもしれないですけど。逆にそれを一つ決めたら必ず調子を上げてくるチームだと思うので、それをやらせないように攻撃も守備も含めて自分たちが主導権を握ってサッカーをやりたいなと思います。

-須藤さんは「恩返しはいらないよ」という言葉を使います。
恩返しやっちゃうよーって(笑)言っておいてください。一緒にやっていた選手も多いし、藤枝というチームに対して負けたくないし、自分が成長した姿を相手選手もそうですし、サポーターの方にも見せたいなと思うので、まずはしっかりいい準備をして試合に出るようにしたいなと思います。
シズサカ シズサカ

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