ジュビロ磐田、水戸ホーリーホックに快勝!グスタボシルバ、倍井謙、渡辺りょうの得点を決めた選手のコメント

ジュビロ磐田は8月16日、水戸ホーリーホックに3ゴールを奪って快勝しました。得点者は、来日後初先発で個人技が光ったブラジル人のグスタボシルバ選手と、グスタボ選手のシュート性のクロス(公式記録はグスタボシルバ選手のシュート)のこぼれ球を押し込んだ倍井謙選手、1点差に迫られて劣勢となっていた後半41分にとどめを刺した渡辺りょう選手でした。2月15日の水戸との開幕戦でゴールを奪ったのは倍井選手、ブラジル人のマテウスペイショット選手、渡辺選手でした。磐田のJ1昇格へのリスタートとなりそうな一戦で、同じような顔ぶれがネットを揺らしました。

グスタボシルバ選手


-素晴らしいゴールを振り返ってください。
まず自分のゴールをたたえる前にグループ全体の献身、みんなが頑張ったからこその勝利だったと思います。自分にとってジュビロに来てから初ゴールになったんですけど、これがここから先、たくさん決めたゴールのうちの一つだったというように、振り返ったときに言えるようにこれからも頑張っていきたいと思います。自分にとっては初ゴールだったんですけど、チームがこれからまた上に上がるために連勝を積み重ねていかないといけないのは自分たちもわかっていますし、その初めの一歩に自分のゴールが貢献できたのであれば、自分にとってはすごくいいことだと思います。

-ゴールだけではなく、得点に絡む動きをしました。
この試合の中ではいいパフォーマンスをすることができたと思いますし、数ゴールに絡むだけではなくて、他のプレーのところでうまくボールを引き出したりとか、自分の特徴をうまく見せることができたと思うので、ここから先、練習も積み重ねていかないといけないところはあるんですけど、試合に出ながら試合勘と自信を取り戻していく。自分がここに来た理由でもあるジュビロに結果をもたらせるプレーができるように、これからも頑張っていきたいと思います。

-1点目は狙いすましたように、リカルドグラッサ選手のパスにスペースへ走り込みました。
試合前にリカルドと何か特別な話をしたかといったらそうではないんですけど、自分の中では今日の試合でリカルドからアシストしてもらえそうだなという感覚がすごくあったので、練習のところから相手の裏への動き出しというのはすごく意識してやっていたところでもあったので、それが今日大事な公式戦で結果に結びついて本当に良かったと思いますし、リカルドにも素晴らしいパスをありがとうって後で言っておきます。

-まだ言っていなかったんですか。
(笑)ゴール決めたときに、ハグしているときには言いました。

-2点目のジョルディクルークス選手からの強いパスをしっかりトラップしました。
ジョルディがあそこでボールを受けたときに、カットインしてからクロスというところは僕だけじゃなくて、みんなわかっているところで、彼の強みでもありますし、ああいったシチュエーションになったときにうまく裏に抜ける動きは常にしようと心がけていて、あそこに関して言えば正直クロスだったのか、パスだったのかというのは自分でもわからないんですけど、僕の中ではパスだったのかなと思っていて。本当に決定的だったのは、あそこに僕がいて、トラップが決まったというところだったと思います。謙(倍井選手)に対してのアシストだったのかなと自分の中では思っているんですけど、いいプレーができてよかったなと思っています。

-もう一度聞きますが、あれがシュートだったのか、倍井選手へのパスだったのか。
自分の中ではあそこは対角にシュートを打ったというところが一つの意図であったんですが、あそこで対角に打つことで何かが起こるという意図したものではあったんです。結果的には謙がうまくあそこのポジションを取ってくれたからこそ、自分のあのプレーがゴールにつながったというところでもあると思います。そこは自分の中ではしっかり狙って意図したシュート性のクロスだったと思います。

倍井謙選手


ー前半14分にチーム2点目のゴールを奪いました。

誰が見てもわかるように、あまり良くないチーム状況でしたし、試合に勝てていない中で、本当にサポーターの皆さんには不安だったりそういった思いを抱かせてしまったのは僕たちの責任でしたので、勝利の力に少しでもなれたのはよかったと思っています。

-勝つために意識していたところは。
もちろん自分のストロングのところもそうですけど、やっぱりチームが勝てるにはどうしたらいいかというところでも、やっぱり背後へのランニングのところをより増やしていくというところは、前半なんかは僕だけじゃなくて、みんな意識していたと思うし、実際1点目なんかも背後1本から得点も生まれているので、そこは最近ちょっと薄くなっていたし、走っていても出し手が上手く合わせていないというシーンなんかも少なからずあったので、そこはうまくできたんじゃないかなと思います。

-ジョルディクルークス選手のパスをグスタボシルバ選手が絶妙なトラップで止めて、自分がゴール前に入っていくまでを振り返ってください。
多分グスタボに入ったボールは狙い通りかちょっとわかんないですけど、ピタッと入ったときに自分の感覚で、彼は本当に一人ではがしたりとかできるので、クロスまでなりシュートまでなり持っていくという予測のもと、相手より前に入れた結果があそこにいれたのかなと思います。

-グスタボシルバ選手が止めてくれるというのは練習から感じていましたか。
そうですね、合流してから結構日にちも経って、彼の特徴だったりというのは僕だけじゃなくて、みんな把握してきていると思うし、そういったものの意思疎通であったりという部分が今日はいい方向につながったのかなと思います。

-2-0になってから注意したことは。
なんなんでしょうね。相手が強くなるとこっちもこうやってね。普段よりかは少なからずよりみんなギアは上がっていたと思うし、その中で普段がやっていないわけじゃないですけど、またこういう試合をきっかけに、その次もこれ以上の基準でやっていかないといけないというのはありますし、守備なんかも一つ例を挙げるなら、リカ(リカルドグラッサ選手)の二つ止めてくれたシーンなんかも、1人があれだけ戦ってくれたら周りもすごい助かるし、そういったのが各々みんな今日はできていたんじゃないかなと思っています。

-次節は下位のカターレ富山戦。前期は完敗しています。
後になってこれ(水戸戦)に勝ってよかったと思えるような勝利にしたいですし、僕たちは誰も1人も諦めている選手はいないので、次に向けてまたしっかり準備したいと思います。

渡辺りょう選手


-得点は豪快に蹴り込みました。

いい形でしぶとく守備からボールを奪って、ペイショットがそのまま止まることなく足を動かしてパスコースを作ってくれたおかげで、自分は自信を持って振り抜くことができたので、ペイショットに感謝したいと思います。

-PKで失点し、流れが相手に傾きかけたところでとどめを刺しました。
結果として3点目を取って、ちょっとチームを勢いづかせることができたのは良かったですけど、PKの場面だけじゃないですけど、もっともっとうまく試合を運べたかなというところはあるので、しっかりと改善して次に備えていきたいなと思います。

-得点後はゴール裏にすぐ行きました。この2試合はサポーターから厳しい声が挙がっていました。
もう結果で黙らすだけなので。黙らすという表現はちょっと口調が強いかもしれないですけど、そう思っていたので。結局選手はピッチの上で自分の存在を証明しなければいけないし、できなければ言われるしというだけなので、本当に逆にそれが自分のエネルギーをさらに生み出してくれたので、サポーターの方には勝てましたし、アウェーでこれだけ多くの方が来てくれたので、本当に感謝したいなと思います。

-先発した選手は最後に足をけいれんさせたりしていました。
もうやっぱり時期も時期ですし、90分を見据えてプレーしている選手はいないので、みんながその瞬間その瞬間でエネルギーを出しているからこそ足をつると思いますし、逆に足をつるまで走っている選手っていうのは、なかなか最近の試合ではいなかったので、それがいいかどうかは置いておいて、やっぱりそれだけ自分たちが全てを出して戦っているからこそ、こういう結果になったと思うので、やっぱり今の一番の課題はこれを継続するということに尽きるのかな。そこをしっかり継続できるように、今日のゲームを自分たちの最低限のベースにして、もっともっと全てにおいて成長していきたいなと思います。

-強い相手に対しては自分たちの力が引き出されると話す選手もいるが。
成績を見ても下位のチームにほぼ負けているので、上位とか下位とか関係なく、やっぱり目の前のゲーム、目の前の相手にどれだけ自分たちが本当に勝ちたいという気持ちを持って全試合戦えるか。それができていれば僕らは必ず勝つことができますし、結果としてもありますけど、それができないようだとやっぱり何度も何度も同じことを繰り返しているというのが現状なので、先ほども言いましたけど、これを継続していかなければいけないので、継続しつつもさらにより向上というか成長していかなければいけないチームでもあるので。もう残されてる試合も少ないですし時間も少ないので、もう本当に目の前の試合に自分たちの全てを懸けて必ず上に行きたいと思います。

-前節のいわき戦から先発が7人入れ替わりました。選手の間ではどんな雰囲気になっていますか。
僕の観点で、僕の立場でいいですか。もうそれこそ(自分に対して)腹立ちますよ。自分が代えられてチームが勝っていますし、ただやっぱりその中で自分が前節も含めて、いいパフォーマンスができなければ変えられるのはもう当たり前なんでね。なんていうんすかね、ぬるい場所じゃないので、自分自身に矢印を向けて、どんな状況でも逃げずに立ち向かって戦わなければいけないので、本当に今日のゲームというのは全員がこの苦しいところから逃げずに立ち向かったっていう結果だと思うので。ただやっぱり本当に何回も言いますけど、これを継続しなければいけないので、それを自分たちの肝に銘じて残り試合やっていきたいと思います。
シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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