
藤枝東−富士市立 後半7分、藤枝東の植野悠斗(左)が先制点を決める
全国高校サッカー選手権静岡県大会(県サッカー協会、県高体連、静岡新聞社など主催)は3日、清水総合運動場などで準々決勝を行った。8年ぶりの全国を狙う藤枝東は後半に2点を奪い、2−0で富士市立を退けた。5日の準決勝は浜名と対戦する。
【戦評】藤枝東の攻撃陣が後半、勝負強さを見せた。先制点は後半7分。DF河野勇翔(藤枝東FC出身)の左クロスをFW植野悠斗(FC東京むさし出身)が右足で合わせてネットを揺らした。後半15分にはFW武田陸(藤枝東FC出身)が相手の最終ラインとGKの間にクロスを流し込み、オウンゴールを誘った。
富士市立は県選抜のMF内木璃斗(FCV可児出身)を中心にボールを支配する時間帯もあったが、崩しきれず。それぞれのテクニックは光ったが、ゴール前の迫力を欠いた。
<藤枝東 鷲巣延圭監督>
「前半は相手の守備がうまく、自分たちの持ち味を出せなかった。後半は相手の空いているスペースを整理して、優勢に試合を進めることができた。(後半から入って得点に絡んだ)武田はストロングポイントを持っている。ドリブルも得意だし、トリッキーなプレーもできる。武田が入ったことが後半に攻撃が活性化した一つの要因かなと思う。(準決勝で対戦する)浜名とは昨年も準決勝で対戦している。ボールを動かされて苦しい思いをした。逆に今年はこっちがボールを動かして主導権を握っていきたい。厳しいゲームになると思うが、我慢して勝ちを取りにいきたい」<富士市立 MF内木璃斗(FCV可児出身)>
「勝てなかったのが悔しい。自分たちの距離間が良くなかった。今日は何もチームに貢献できなかった。藤枝東にいつも大事なところでやられている印象があったのでリベンジしたかったが、やはり強かった。この3年間で技術も身についたし、いろんなチームと対戦して経験値も増えた。この負けをプリンスリーグに繋げて、しっかり残留を決められるように課題を修正していきたい。」