「自民色」抑える大村氏陣営 「オール静岡」演出 躍起【知事選の構図㊤】
4月中旬、自民党県連幹部の携帯電話が鳴った。「大村さんをよろしく」。電話の主は派閥領袖(りょうしゅう)に近く、総務省にも影響力を持つ党幹部。県内議員や首長に働きかけを続け、支援に反対した自民関係者には翻意を強く迫ったとされる。 元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)。過去にも知事選の有力候補として名前が挙がり、2021年の前回選では自民関係者が出馬を打診した。この際は固辞したが、県内政財界との関係構築に地道に取り組んできた。ある経済人は「昨年夏ごろには出馬の意向を固めていたのでは」と推察する。 川勝平太知事の辞意表明後、大村氏の動きは速かった。わずか6日後に出馬表明し、前浜松市長
「まぼろしの滝」富士山に出現 雪解け水 初夏告げる 須走口5合目付近
富士山の雪解けがピークとなる時期に見られる「まぼろしの滝」が小山町の須走口5合目付近に出現している。山肌に数時間だけ「川」が現れる神秘的な光景で、澄んだ水のせせらぎが初夏の訪れを告げている。 落差数十センチから1、2メートルほどの小さな滝が多いものの、最大5メートル前後の地点もあるという。3日午前11時すぎには豊富な清流が山肌を下った。川幅が2・5メートルを超える地点もあり、ハイカーたちがしきりにシャッターを切った。 山頂付近の雪解け水が溶岩流の跡を流れ落ちる現象で、例年は5月初旬から6月初旬ごろに現れる。山小屋関係者らによると、今年は気温が高い日が多く、例年より1週間以上早く出現している。
プラスチックごみ問題解決へ一歩 静岡県内のユニークアイデアをご紹介
私たちの生活を便利にしてくれるプラスチック。加工しやすく丈夫で、価格も安いことから、普段何気なく使っているものにも多くのプラスチック製品があります。一方で、焼却時に発生する温室効果ガスや、海に流れ出ることで発生する海洋汚染など、使い捨てられた後の行き先には課題が山積しています。そんな中、プラスチックごみ問題をユニークなアイデアで解決しようと、静岡県内でさまざまな取り組みが進んでいます。いくつかをピックアップして、1ページにまとめました。
知事選出馬予定の3氏 浜松まつりでアピール合戦 市民、新野球場の関心高く
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に出馬を表明している新人3人が3日、浜松市で開幕した浜松まつりのたこ揚げ会場を訪れ、大勢の市民に顔を売ろうとアピール合戦を繰り広げた。立候補予定者同士が鉢合わせし、互いの健闘を誓い合う場面もあった。 最も早く会場を訪れたのは、前浜松市長の鈴木康友氏(66)。市長時代と同じように172の陣屋を全て回り参加者と交流した。鈴木氏の姿が見えると拍手やラッパ演奏で威勢良く迎えたり、スローガンの「やります!」にちなんで「やってください」と期待の声をかけたりと、地元ならではの激励を受けた。 浜松まつりに訪れたのは幼少期以来という元副知事の大村慎一氏(60)は、同市や周
浜松まつりが帰ってきた コロナ禍明け5年ぶり「完全開催」 にぎわう会場、笑顔あふれる
コロナ禍前の祭りが帰ってきた。浜松市で3日開幕した浜松まつりは、新型コロナに伴う会場での飲酒禁止制限が撤廃され、5年ぶりの「完全開催」。凧(たこ)揚げ合戦や御殿屋台引き回しが行われた浜松市中央区の凧場や市中心部には関係者や観光客らの笑顔がはじけた。 「活気がすごい。驚いた」。湖西市出身の会社員杉本智花さん(26)=愛知県岡崎市=は、遠州灘の堤防の上から初めての凧揚げ合戦を眺めた。法被姿の町衆が声を張り上げ、色とりどりの凧が青空を舞う様子を「陸も空もにぎやか」と表現した。杉本さんの友人で浜松市出身の会社員山本紗央さん(26)=東京都葛飾区=は「毎年祭り期間に帰省するが、ここ数年、地元はあまり元
磐田市がレモン産地化へ本腰 取り組みの「なぜ」に迫ります
磐田市が2024年度、JA遠州中央と連携して、レモンの産地化に向けた取り組みを始めました。農園の整地・土地改良費用や未収益期間の管理費を補助する制度を新設するなどの力の入れようです。同市は、日本一の生産量を誇る特産品「海老芋(エビイモ)」で有名なほか、茶生産など農業が盛んですが、なぜレモンに着目したのでしょうか。背景などをまとめます。
浜松まつり開幕 大凧、空高く 5年ぶりの「完全開催」 会場にぎわう【動画あり】
浜松まつりが3日、浜松市中央区の凧(たこ)揚げ会場で開幕し、子どもの成長を願う多数の大凧が澄んだ青空に舞い上がった。新型コロナに伴う飲酒禁止などの制限が撤廃され、5年ぶりの「完全開催」となった今年は172町が参加。夜は華やかな御殿屋台の引き回しが市中心部で行われた。祭りは5日まで。 3日午前10時、開会とともに、各町の凧印が描かれた凧が一斉に揚がり、威勢のよいラッパや太鼓の音が響き渡った。法被姿の町衆やカメラを手にした見物客が詰めかけ、会場は熱気に包まれた。 主催する組織委員会によると、初日の人出は昨年を3万4千人上回る79万1千人。凧揚げ会場に36万人、屋台引き回しにに22万人、関連のにぎ
⚽清水エスパルス8年ぶり5連勝! 栃木に4発快勝 J2第13節
明治安田J2リーグは3日、各地で第13節の10試合が行われ、清水は栃木に4ー1で勝利した。 【評】清水が序盤の2得点で優位に立ち、栃木に勝利した。 清水は前半5分、CKのこぼれ球を拾ったMF矢島がコントロールしたシュートをゴール左隅に決めて幸先よく先制。8分にはMFルーカスブラガがカットインからゴールに突き刺したが、24分に1点差に詰められた。 なかなか追加点を奪えなかったが、後半34分にDF山原が相手のボールを奪ってドリブルシュートを沈めた。終了間際にMF松崎がとどめを刺した。矢島の移籍後初得点口火、4人で4得点 今季新加入のMF矢島の移籍後初得点で口火を切り、交代選手も含めた4人で4点
自治会長、防災会議の女性割合わずか数% 静岡県内でなぜ進まない?
静岡県内の市町で、防災会議委員と自治会長の女性割合がそれぞれ8・9%、2・4%にとどまっていることが分かりました。さまざまなニーズに対応した避難所運営には、女性をはじめとした多くの人の視点が必要ですが、「性別役割分担意識が根強く残っている」(県担当者)ことを背景になかなか進んでいません。"防災先進県"として知られる静岡県の現状をまとめます。
「ゆるキャン△」×「ラブライブ!」 静岡パルコ内に限定グッズショップ、6月2日まで
ともにアニメや漫画で静岡県内を描写している「ゆるキャン△」「ラブライブ!サンシャイン!!」の主要キャラクターの共演グッズを販売する期間限定ショップが3日、静岡市葵区の静岡パルコ内にオープンした。両作品の共演を静岡県の観光誘客に結びつける、関係3社のプロジェクト「Meets SHIZUOKA」の一環。 「POP―UP SHOP(ポップアップショップ)」と命名され、6月2日まで営業する。県内の名所の前でキャラクターがほほえむアクリルスタンド、ミニクッションなど約70種がそろった。 初日は市内からの来店が目立った。葵区の会社員男性(34)は「県内に移住した直後に二つの作品の放映が始まったので、特別
パリへ加速、男子200で飯塚2位 静岡国際陸上 男子800の川元14位【動画あり】
陸上の日本グランプリシリーズ第5戦、第39回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社など共催)は3日、エコパスタジアムで男女13種目を行い、男子200メートルの飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)が20秒46で準優勝した。男子800メートルは前川優月(SMILEY)が1分48秒56で7位に入り、川元奨(スズキ)は1分49秒98の14位だった。飯塚(藤枝明誠高出)20秒4台、V逸にも手応え 地元タイトルの奪還こそ逃したが、男子200メートルの飯塚(ミズノ、藤枝明誠高出)が着実に4大会連続の五輪へ近づいている。決勝は「スタートから全く体が動かなかった」と言いながら、21歳の鵜沢(筑波大)を
太田(浜松日体高出)2位、パリへ前進 エコパで陸上日本選手権1万メートル 鈴木芽吹4位
パリ五輪の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権1万メートルは3日、エコパスタジアムで行われ、男子は太田智樹(トヨタ自動車、浜松日体高出)が27分20秒94で準優勝した。五輪参加標準記録(27分0秒00)は突破できなかったが、出場に関わる世界ランキングで、日本人最上位になることがほぼ確実になった。 葛西潤(旭化成)が27分17秒46で優勝し、3位の前田和摩(東農大)は27分21秒52のU―20(20歳以下)日本新記録をマーク。鈴木芽吹(トヨタ自動車、熱海泉中出)が27分26秒67で4位に入った。 女子は五島莉乃(資生堂)が30分53秒31の好記録で優勝し、小海遥(第一生命グループ)が31分10秒
⚽ジュビロ磐田 横浜Mに1-1、価値あるドロー J1第11節
明治安田J1リーグは3日、各地で第11節が行われ、磐田は横浜Mと1ー1で引き分けた。 【評】磐田は終盤に追い付き、横浜Mと引き分けた。 相手のカウンターを警戒しながらブロックを組み好機を待った。前半は決定機が少なく植村、平川がゴールを狙ったが枠に行かず。相手のシュートミスにも助けられ、前半をともに無得点で折り返した。 後半も主導権を握られ19分、シュートのこぼれ球をそのまま押し込まれて先制点を許した。だが、39分に上原のクロスをペイショットが頭で合わせて同点に持ち込んだ。終盤追い付く ペイショットが同点弾 敗戦がちらつき始めた後半39分。磐田の大型FWペイショットが大仕事をした。MF上原の外
⚽藤枝MYFC 終了間際に逆転、群馬に2ー1 J2第13節
明治安田J2リーグは3日、各地で第13節の10試合が行われ、藤枝は群馬に2ー1で勝利した。 【評】藤枝が土壇場のゴールで群馬に2―1で逆転勝ちした。 相手守備ラインが低く、前半からボールを支配した。ただ、ゴール前を固めた守備を崩せず、13分の平尾のシュートも枠を外れた。 後半7分にロングスローから隙を突かれ先制を許したが、13分に榎本のクロスを矢村が頭で合わせて同点。アンデルソン、ウエンデルら攻撃的な選手の投入が功を奏し攻め続けると、追加時間にパスをつなぎ、最後は矢村が決勝点を挙げた。勝利への執念実る〝ツインシュート〟で降格圏脱出 勝ちへの執念を見せ、藤枝が苦境からはい上がった。提示された追
⚽アスルクラロ沼津 福島に0ー1 J3第12節
明治安田J3リーグは3日、各地で第12節が行われ、沼津は福島に0ー1で敗れた。接戦制せず無得点 後半猛攻に耐えられず 沼津は、前節リーグ最多記録の9得点を奪った福島の猛攻に苦しめられた。前半の好機を生かせず、守勢に回った後半に耐えきれず失点。無得点のまま、今季リーグ戦のホームで初黒星を喫した。 立ち上がりの失点を警戒して試合に入った沼津は前半、左右を広く使って得点を狙う。決定機を何度もつくったが、MF森のシュートがポストに阻まれるなど1点が遠かった。 後半は福島ペースに。34分、自陣でボールを奪われ、素早く攻め込まれて先制を許した。終盤まで流れを取り戻せず、最後まで相手のゴールを割ることが
⚾決勝は加藤学園ー静岡 春季高校野球静岡県大会【準決勝結果まとめ】
第71回春季高校野球静岡県大会第5日は3日、草薙球場で準決勝を行った。加藤学園が5-3で東海大翔洋を退け、静岡は1-0で浜松開誠館を下した。決勝は5日に草薙球場で実施する。3日の試合結果(準決勝)▽草薙球場加藤学園 5-3 東海大翔洋静岡 1-0 浜松開誠館5日の試合(決勝、3位決定戦)▽3位決定戦(草薙球場)東海大翔洋 9:00 浜松開誠館▽決勝(草薙球場)加藤学園 11:30 静岡▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事
⚾加藤学園 翔洋に逆転勝ち、2年連続決勝へ 春季高校野球県大会準決勝
第71回春季高校野球県大会は3日、草薙球場で準決勝を行い、加藤学園が2年連続、静岡が2年ぶりの決勝進出を決め、東海大会への出場権を獲得した。加藤学園は八回に屋(おく)海州、田代智也の連続スクイズなどで5得点し、東海大翔洋に逆転勝ちした。静岡は石垣拳の適時打で奪った1点を先発谷脇健心が完封で守り、浜松開誠館との投手戦を制した。決勝は5日午前11時半から草薙球場で行う。午前9時からは東海大翔洋―浜松開誠館の3位決定戦を実施する。 【評】加藤学園が八回に打者11人の攻撃で5得点し、東海大翔洋に逆転勝ちした。 加藤学園は3点を追う八回、北條の左前打と田城の二塁打で無死二、三塁とし、敵失で1点、片山の
⚾静岡が1点守り抜く 谷脇が無四球完封 春季高校野球県大会準決勝
第71回春季高校野球県大会は3日、草薙球場で準決勝を行い、加藤学園が2年連続、静岡が2年ぶりの決勝進出を決め、東海大会への出場権を獲得した。加藤学園は八回に屋(おく)海州、田代智也の連続スクイズなどで5得点し、東海大翔洋に逆転勝ちした。静岡は石垣拳の適時打で奪った1点を先発谷脇健心が完封で守り、浜松開誠館との投手戦を制した。決勝は5日午前11時半から草薙球場で行う。午前9時からは東海大翔洋ー浜松開誠館の3位決定戦を実施する。 【評】静岡の先発谷脇が無四球で完封し、浜松開誠館に競り勝った。 静岡は三回、高木、松下球の安打などで2死一、三塁とし、石垣拳が先制適時打を放った。谷脇は走者を背負っても
GW後半 静岡県内高速道で散発的な渋滞 新幹線は午前中を中心に上下とも混雑【動画あり】
ゴールデンウイーク(GW)後半の4連休初日の3日、好天に恵まれた静岡県内の交通網は観光客や帰省客で混雑した。 JR東海静岡支社によると、東海道新幹線は午前中を中心に上下とも混み合った。静岡駅発着のひかりの自由席乗車率は下りで最大150%、上りで最大140%に達した。こだまも下りで100%、上りで80%となった。 高速道や一般道は事故や混雑の影響で渋滞が散発的に発生した。静岡県警交通管制センターによると、新東名高速道下り浜松サービスエリアー新城インターチェンジ(IC)間で最長8・5キロ、東名高速道下り御殿場ICー駒門パーキングエリア間で5キロ、熱海市の国道135号や浜松市中央区の国道1号でも2
「細見美術館展」入場1万人 土屋さん、増田さんに記念品 静岡市美術館
古墳時代から近代に及ぶ幅広い時代の日本美術コレクションで知られる細見美術館(京都市)の収蔵品を集めた静岡市美術館(同市葵区)の「京都 細見美術館の名品―琳派、若冲、ときめきの日本美術―」(静岡市、静岡新聞社・静岡放送など主催、セキスイハイム東海特別協賛)の入場者が3日、1万人に達した。 同館でセレモニーが開かれた。節目の入場者となった土屋恵子さん(68)=沼津市=と増田ロサルバさん(71)=長泉町=に、同館の高市純行館長、セキスイハイム東海中部支社の佐野哲也支社長らが展覧会の図録や記念品を贈った。 静岡新聞連載で細見美術館の作品群の知識を得たという土屋さんは「自国の優れた表現を次の世代にきち