テーマ : サッカーしずおか

⚽清水エスパルス 新加入の矢島 調子上々 正確なキック武器 出場重ねる

 J2清水に今季新加入のMF矢島慎也(30)がリーグ戦への出場を重ね、調子を上げている。セットプレーのキッカーも務め、中盤ならどこでも高いレベルでこなすユーティリティープレーヤー。「いろいろなポジションをやってきた。受けてつないでゴール前に入っていくシーンを増やしていきたい」と自身の役割を語る。

リーグ戦への出場を重ね、調子を上げている清水の矢島=三保グラウンド
リーグ戦への出場を重ね、調子を上げている清水の矢島=三保グラウンド

 第13節栃木戦の前半5分。自らが蹴ったCKの流れからペナルティーエリア内で冷静に放ったシュートは鮮やかな放物線を描き、相手GKが伸ばす手から逃げるようにサイドネットに吸い込まれた。
 第15節鹿児島戦でもセットプレーから2得点を演出。ここまで正確なキックでの貢献が目立ち、自身やDF山原怜音らを含めたキッカー陣の技術とゴール前に飛び込む選手のタイミングが合ってきていると実感している。
 リーグの各カテゴリーや世代別日本代表など豊富な経験から、多少のことでは緊張しない。日の丸を背負ったリオ五輪のアジア予選。負けたら本大会出場の道が絶たれる準々決勝のイラン戦に先発出場が決まり、「生きた心地がしなかった。プロになって一番プレッシャーを感じた」。計り知れない重圧をはねのけ、そのままアジアの頂点に立った経験が、平常心を保つ自信になっている。
 今年30歳になり、自分の体と向き合う重要性も感じている。「感覚や相手の寄せは公式戦でしか味わえない」。試合に出場することで走り込みだけでは養えない“ゲーム体力”を付け、チームの攻撃を活性化させる。
 (小沢佑太郎)

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