テーマ : サッカーしずおか

⚽藤枝MYFC 技巧派の中川風VSスピードの矢村 1トップ競い合いチームけん引

 超攻撃的スタイルを掲げるJ2藤枝で1トップのポジションを巡り、技巧派の中川風希(28)とスピードが武器の矢村健(26)が競いながらチームをけん引している。

1トップを巡り、競り合いながらチームをけん引するJ2藤枝の中川風(左)と矢村=藤枝MYFCサッカー場
1トップを巡り、競り合いながらチームをけん引するJ2藤枝の中川風(左)と矢村=藤枝MYFCサッカー場

 開幕スタメンで1トップを務めたのは矢村。一瞬で裏へ抜け出す速さと、パンチの効いたシュートが魅力で、昨季は終盤から先発に定着し9得点を挙げた。今季も前線で体を張ったプレーを見せていたが、チームが開幕から4戦勝ちなし無得点と低迷し第5節で先発を外れた。
 代わって入ったのが中川風。開幕戦から1・5列目のシャドーで出場していたが、ポジションを前に上げるとくさびのパスを受けてキープ力を示し、1タッチプレーも見せて攻撃にリズムを生んだ。
 昨季途中からの加入で守備の強度が課題だったが、「守備も楽しい。自分がプレスに行って後ろがボールを奪えば、攻撃につながる」と戦術にフィット。チームは連勝し熊本戦では自身もゴールを決め、「前線に起点ができた。MFが前向きでプレーでき、DFもより攻撃に行けている」と須藤監督からの評価を上げた。
 背番号9を付ける矢村も負けてはいない。28日の紅白戦は2本目で主力組に入って得点し、「すっきりした」と笑顔。ピッチ外から自分のプレーを見つめ直し、「足元で受ける回数が多く、持ち味の裏抜けが少なかった。自分が裏を取れば、DFラインが下がり味方にスペースができる」と整理はついた。
 スピードだけでなく高さとパワーを兼ね備えた中島大嘉(21)も控え、指揮官がタイプの異なるストライカーをどう使いこなすか。3連勝を懸けた30日のアウェー愛媛戦の起用法に注目が集まる。
(運動部・寺田拓馬)

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