観光スタンプラリー 静岡県、DX化で実証実験 AIが最適ルート案内

 静岡県は12月1日から2023年1月31日まで、県の公式観光アプリ「TIPS(ティップス)」を活用した実証実験「しず旅スタンプラリー」を行う。発着地点から1日の来訪スポット数が最大になるルートを人工知能(AI)が案内するサービスを初めて導入する。

観光アプリ「TIPS」を活用した「しず旅スタンプラリー」をアピールする県職員=県庁
観光アプリ「TIPS」を活用した「しず旅スタンプラリー」をアピールする県職員=県庁

 県内の観光施設など100カ所にスタンプラリースポットを用意した。6カ所訪問で千ポイント、10カ所で2千ポイントを贈呈する。ポイントはそのまま円に換算でき、約80カ所ある加盟店で使用できる。
 AIが作成したJR清水駅発着のルート例では午前9時から午後6時までの間に、焼津さかなセンター(焼津市)や富士山静岡空港(牧之原市)などそれぞれの施設を楽しむのに必要な滞在時間を確保した上で、10スポットを車で巡ることができるとした。
 観光分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)施策の一環。スタンプラリー参加者の属性や周遊ルートを分析し、事業者に情報提供することで、効果的なサービスや商品の開発につなげてもらう。
 静岡博報堂(静岡市葵区)に事業委託し、このほど県庁で記者会見して発表した。企画立案した博報堂DYメディアパートナーズ(東京都)の小山田圭佑さんは「テクノロジーを活用し、ティップスポイント自体を話題にさせたい」と話した。
 ポイントは1500万円分を確保し、スタンプラリー参加者は最大1万人を見込む。予算がなくなり次第終了する。

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