フィリピンと交流促進へ懇談 在名古屋総領事と知事
在名古屋フィリピン総領事館のセレステ・ヴィンゾン・バラットバット総領事らが16日、領事館開設後初めて県庁を訪れ、川勝平太知事と交流促進に向けて懇談した。
同領事館は2020年12月に開設され、中部9県を管轄する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンラインで面談はしていたが、対面は初めて。
川勝知事は茶やワサビなど本県の主要産品を挙げて農業、漁業をはじめとする県内産業全般に触れ、「健康には多品目の食材を摂取することがいい。本県は適している」などと紹介した。バラットバット総領事は同国に進出する県内企業の名前を挙げて「日本企業の人材研修がフィリピンでも役立っている」と語り、経済や観光分野での交流促進を求めた。
本県の防災対策に関心を寄せ、県庁の危機管理センターや、県地震防災センター(静岡市葵区)も視察した。
県内在住フィリピン人は21年時点で1万7千人余り。全在住外国人の約17%に上り、ブラジル人に次いで多い。