静岡県内の書店をめぐり、話題のお店、注目イベント、書店員さんのイチオシ本など紹介するコーナー「週末は書店へ行こう!」です。
皆様は「頑固親父」と聞いて何を連想しますか?
例えば、自分の仕事に絶対の誇りを持つ職人さんや、こだわり抜いた一杯を出すラーメン店主。そんな姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は書店にもそんな「熱い親父さん」がいるんです。東名浜松インターに近い浜松市中央区下石田町にある「知識の広場 ぶっくす三峰」の親父さんこと店主の竹内悦雄さんです。
竹内さんは読書家や地元の方々に愛されている名物書店の店主です。今年78歳になる竹内さんは、写真を見て、一見、頑固で怖そうに見えますが、実は非常に人情深く、本に対する深い愛情を持っています。
また、お客様一人ひとりに合った本を熱心にすすめてくれる姿勢は、多くの人に慕われています。
「知識の広場 ぶっくす三峰」の店主 竹内悦雄さん
竹内さんの魅力は、本の豊富な知識と書店業界に長年従事してきた経験です。竹内さんは1960年から約20年間、浜松の大手書店(谷島屋)に勤めており、主に営業を担当。昼間は自転車に本を載せて営業に回り、夜は定時制学校へ通う多忙な日々の中で、多くの経験を積まれたそうです。
1981年5月に独立し、現在の浜松市中央区中沢町にわずか15坪程の店舗を開業。その後、上西町への移転や支店の出店などを経て、2004年に現在の場所(中央区下石田町)に店舗を移転しました。
書店員としての長年の経験から、竹内さんはお客様の好みや求めているものを瞬時に察知し、ぴったりの一冊を提案してくれます。また、人とのつながりを大切にするお人柄で、本の話だけでなく、時には世間話や人生相談にまで花が咲くことも。
私も営業に伺った際、ついつい時間を忘れて、夜遅くまで話込んでしまうことがよくあります。
竹内さんの信念は「書店は地域のコミュニティの場でなければならない」ということ。店名に揚げた「知識の広場」という言葉には、本を通じて教養を深め、知識を増やてほしいという強いこだわりが込められています。
店内を見渡すと、お客様を飽きさせない工夫に驚かされます。常連客の好みを把握しているのはもちろん、通常は取り寄せになるような専門書やニッチな趣味の本、珍しい雑誌がさりげなく並んでいることも。
私自身、先日レジ横で、学生時代に夢中になった80年代のコミックの復刻版を見つけ、宝物を発見したような気持ちで即購入してしまいました。こうした「偶然の出会い」こそ街の本屋さんの醍醐味です。
店内の様子
また、地元作家さんや出版社の本を積極的に展開するコーナーからは、竹内さんの郷土愛が伝わってきます。店員さんも含めたアットホームな雰囲気は、まさに竹内さんの人柄そのものです。
文庫本など作家別にならんでいる
棚作りにもこだわりを感じます。多くの書店では文庫本などを「出版社別」に並べますが、こちらでは開店当時から「作家別」に配置。読者が目当ての作家を探しやすいようにという、利用者目線の配慮がなされています。今はネットでなんでも買える時代だからこそ、店主のこだわりが詰まった「オッ!」という驚きを探しに、ぜひ足を運んでみませんか。

<DATA>
■知識の広場 ぶっくす三峰
住所:浜松市中央区下石田町1640-5
TEL:053-421-6258










































































